世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する第12話「暗殺者の戦い」感想
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第12話感想
最終話にしていままでの暗殺劇が手ぬるすぎると感じさせるくらいインフレした強さの応戦が繰り広げられてたんだけどーー?
セタンタ・マックネース、いままで出てきた人物の傾向から彼もオッサンかと思ってたら意外と若くて筋骨隆々な立ち姿のマッチョマンだった。
そりゃまあ魔槍ゲイボルグの持ち主であるからには並の強さではないだろうってのは分かっていたけれども、いきなり魔槍をぶん投げただけでディアらの居城を半壊させてくる自己紹介からはじめてくるとはな。
そんなセタンタ・マックネースがルーグの対勇者用魔法でわずか一撃で敗れ去るその滑稽さ。
直接対決では力は圧倒的に及ばないが暗殺ならこちらに分がある、実はルーグがディアのところにいたときからすでに暗殺撃は始まっていたんだ・・・と言わんばかりの展開だったね。
でもそのあとセタンタ・マックネースはどこに行ったんだろうね、彼の姿は消え去ったどころかどうも魔槍ゲイボルグも回収されてないみたいだしな。
あれか、自由落下した「グングニル」の槍でカラダも魔槍もこなごなになったかな。
もしくは直撃の寸前で雲隠れして難を逃れたか・・・そのどちらかになるだろうね。
まあ・・・ディアを暗殺させずに暗殺したことにするとなると迎える展開はたった1つになるよねって感じ。
具体的に言うと、「ディアに別人の戸籍を与える」ってこと。
この当時のファンタジー世界に戸籍制度があるのかは定かではないが、戸籍はなくても別人の名前ならそれこそ名乗り放題でしょうってことで有無は問わないかな。
あとディアは別人として生きるからには整形しないとだめだな、整形しないと新選組の近藤勇の最期(敗走して別人の名を名乗り隊の生き残りで再結成したが新政府軍にバレて処刑された)になってしまうからね。
同じ原作者の別作品、回復術士のやり直しのヒロイン、フレイアでさえ顔と記憶を変えているのに。
あとはセタンタ・マックネースとの戦いやルーグに与えられた一連の暗殺劇の顛末とその後の整合性が合うのかどうかを検証しないといけないね。
セタンタ・マックネースって結局王族側と貴族側のどちら側に属していたのよ。
どちらにも属していないが危険人物って選択肢もあるのかな、いやそれだと王族側が即降伏しないよ、なぜなら、両方の勢力に被害が及ぶからね。
描いていた筋書きなら城に火を放ち炭となって発見された身元不明の遺体をディアってことにする手はずだったけれどこれだと城に火が放たれてないから遺体は炭になってないじゃない。
だから若い女性を選び出してなんぼあとから服装を変えたとはいえ、顔つきも違うであろう別人をディアだと主張することは本当に可能だったのかって謎が残ってしまうのよ。
そのへんの描写は一切合切省略されていたから現状どんなふうになっているのか不明だけどさ。
とはいえ最後にルーグとディアがイチャイチャしてこの戦いが終結するのは当作品らしいのかな、イチャイチャそのものは異世界転生作品ではよく見かけるけど。
全体としては1話の前世の男の暗殺とその男が口減らしを画策する所属組織により飛行機ごと墜落させられて命を落とす描写が最大の頂点で、異世界での描写はいつもの異世界転生もののテンプレの流れを地で行くハーレム展開でダラダラ低空飛行をしていたって流れかしらね。
常に殺すか死ぬかの裏表をひたすらに生きる暗殺稼業をするのに女の子に囲まれるハーレムを結成する必要なんてないだろって思うんだけど、メインのモテない読者や視聴者がハーレムを求めているんだからもはやどの作品でもハーレム展開は必須品になってしまうんだろうか。
女の子がいたら暗殺をするときにとっさの判断に迷いというか躊躇が生じてしまい、それが原因で暗殺のチャンスを失うどころか形勢逆転されて拘束されるか最悪死ぬんだよ!!としか思えないわけで。
あとは商人として成功したんならそのまま商人として生きたほうが良くないか?っていまさら思えてきた。
女の子3人に囲まれているのにわざわざ暗殺をする必要はない、ルーグは他の貴族とのコネを作り諜報活動をするために商人になったというけれど、もはや商人で一財産築けてるんだからそちらで世の中に貢献したほうがよっぽど女の子を守れると思うよ。
結局ルーグはハーレムを作っちゃったもんだから暗殺稼業を続ける意義がなくなってしまったのではないか?と思えてならないな。
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