白い砂のアクアトープ第3話感想:母親の体内を生命の源、海で表現する独自性の高い発想

2021年夏アニメ



白い砂のアクアトープ第3話「いのちは、海から」感想


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第3話感想

くくるを取り巻く環境は勉強の面でも水族館の運営の面でもどちらもギリギリで、館長と言ってるけれどそれは正式なものではなく、自称館長みたいなポジションなのね。

そんなくくるの年相応でまだまだ未熟さが完全には消えていない判断により獣医とはいえ出産予定日を過ぎた妊婦さんに無茶なことをさせてしまい館長を怒らせてしまう、そんな構図。

「館長代理」なんちゅう肩書きで呼ばれてしまうくくる、まだまだ祖父には全く追いついていない、認めてないことのあらわれ。

まあ普通は客がいる展示ルームに破水しちゃった獣医を休ませるなんて発想はしないからね、バックヤードで休ませるのが普通だ。

それにタクシーではなく、救急を呼べばいいし、みなも言ってる通り、祖父を呼べばそれで解決したのでは…?ってのもある。

だからくくるは空回りしてるってことになるよね。

その一方で、母親の体内で宿った新しい命が産まれる、それを生命の源である海を使って表現する良回でもあったね。

海っちゅうのはとても神秘的な場所で、地球上で最初に生命が誕生したのは何十億年前だったかな(38億年前、地球の誕生は46億年前)海の中、しかもごく小さいバクテリアから。

このバクテリアによる光合成で地球上に酸素が生まれたのが27億年前、さらに長い時をかけて生物は進化し、やがて陸に上がる種も現れ恐竜が地球上を闊歩するようになるも6500万年前に絶滅、そして100万年前に人類の祖先が誕生していく。

その生命の源とも言える海が母親の体内にあるんだよ、そこで宿った赤子が1年弱の期間を経て産まれすくすくと育っていくんだよって発想はなかなか独自性があって好印象。

生まれる命もある一方で消えていく、あるいは消えようとしている命もあることも描かれている。

それはがまがま水族館の存亡もそうだし、高齢になってる祖父母(まだピンピンしてらっしゃるか)あるいは足に魚の目ができたチョコと呼んで可愛がってるペンギンさん、そしてとくにくくるは双子だったんじゃないかってのをにおわせる描写もあった。

ほら、自分の名前の母子手帳と一緒に保管されていた名前のない母子手帳があったじゃない。

男の子が女の子かはわからないけれど双子だとわかり手帳を2つ用意したけれど、産まれてすぐ、あるいはくくるは無事に出産できたけどもう一人の方は死産してしまった、出産ってのは本当はとても命懸けで、むかしは母親が死ぬことさえ多々あったわけよ。

だから死んじゃったもう一人の分までくくるを育てたい、って両親も思っていたけれど何らかの理由で命を落としてしまった。

くくるはそんな両親の性格を受け継ぎ、いま無くなろうとしてる水族館そのものや、そこで展示、飼育している生き物たちの命が守るために自らが艦長を名乗り出ているっていうんだから、奥深いストーリーになってきたよね。

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