白い砂のアクアトープ第6話感想:アイスクリームの製造販売には許可がいる

2021年夏アニメ



白い砂のアクアトープ第6話「スイーツラプソディ」感想


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第6話感想

撮影者みんな苦戦しまくりの水族館の生き物をカメラのプログラムオートでよく撮れるよなくくる、って思った。

館内は暗いうえ、シャッターの強い光もダメだし生き物の動きは被写体ブレさせられないので必然的に明るいレンズを使い感度を上げてシャッタースピードを稼ぐ必要がある。

閉館直前で資金繰りに苦しいのはわかるが、わずか5000円の費用で集客できると考えているあたりがまだまだ高校生だった、むしろ高校生のお小遣いでももっともらってるだろうに。

本気で集客しようと思ったらそれこそ最低でも100万円はするからね、実際はどの施設ももっと費用をかけてるとは思うけれど。

でもすでに閉館が決まってることが地元の新聞にも記事として掲載されてしまっている水族館に融資してくれる銀行なんてないだろう、返済のあてがないからね。

なので集客できる企画も水族館の入り口脇にこじんまりした屋台を設置して物販する、よくある文化祭の模擬店レベルになってしまうのである。

いちおう複数のメニューを提示して水族館らしくどれも海の生物にちなんだ名前のメニューにして創意工夫、オリジナリティは最低限出しているあたりが泣けてくる。

これ、当初考えられていたメニューはそんなんどこでも買えるやんっていう全く代わり映えのないメニューだったけれどあのとき文句をつけてくれたうどんちゃんママンはナイスアシストだったね。

5000円の予算できることといったらそれこそほとんどお金かけずに済むSNSでのバズり狙いくらいなものだしな。

運営サイドには大変申し訳ないが、最後の悪あがき、足かきレベルにしか見えなかった。

このなかで最大の難関として提示されたのは私たちの99%は知らずに過ごしてきたけれど飲食店やる人なら必ず知ってる、アイスクリームの製造販売には都道府県知事の示す厳しい基準をクリアーし、保健所から許可をもらわないといけないこと。

そういえば屋台でかき氷は売っててもオリジナルのアイスクリームを売ってないなと思ったら理由はこれだった、屋外にアイスクリームを製造する設備を置けるわけがない(原料である乳製品の保管にいくつもの基準が定められているからね)、厳しすぎて屋台をやる人は誰もクリアーできないのである。

許可が必要ないのは製造を食品製造業者に委託した既製品を保冷のケースに入れて売ることのみか。

それはさておき、今回見せたかったシーンは後半、毎年夏になると訪れる高齢の男性が幼い頃に亡くした兄に会えたこの水族館を特別な場所と思うようになった、そんなエピソードの方かな。

さとうきび畑に国民服と大戦末期の沖縄戦を連想させる回想シーンもあったことからこの男性もすでに80代ってことか、作中でもリアルタイムでもあと数日で終戦記念日ってことであえてこのエピソードを持ってきたな。

しかも生まれて初めてのデートで失敗してフラれちゃった、みたいな軽い話ではなく戦争で亡くした兄と出会い自分の分まで長く生きろと言われた、なるわりと重厚なテーマを乗せて。

この男性事業をおこしたけれどうまくいかなかったって言ってたっけ、積み重なった借金にも困りなんべんも死んだ方がマシだと思ったこともあっただろう、だから行き詰まったときに兄にそちらに行かせてくれと願ったこともあったはず。

そういう時に限って兄は出てこない、それはまさに弟までもあの世に行くことを拒み、「お前簡単に死にたいなんて言ってるんじゃないよ、俺はまだまだそっちで生きたいんだよ」って言われているかのよう。

とはいえ生まれてはじめてのデートで失敗したってのもそれはそれで当人にとってはお酒のアテになるであろう特別なエピソードではあるけどな、つまりはこの水族館は開館からいままでの何十年間の時のなかで、描かれた男性も含め誰かにとっての特別がたくさん詰まってる場所だってことよ。

くくるもきっかけは違えど同じように思ってるからこそ悪あがき程度ではあるがこの水族館をどうにか存続させようとしてるわけだしな。

ここにくくるが持ってる名前のない母子手帳やすでに亡くなってしまった両親に生前ときどき連れてきてもらったことを重ね、最低でもあの男性が生きてる間は思い入れのあるこの水族館を潰さないことを改めて決意する、いい回だった。

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