BIRDIE WING-Golf Girls’ Story-第5話「VR」感想
前回の感想記事

第5話感想
いつもは野暮ったい服装をしてるイヴに恥ずかしい格好をさせたい製作陣ってのが分かった。
自分の知らないところでかわされるアタッシェケースの大量の札束のやりとりとその一方で帰国した少女の空港でのマスコミや専属マネージャーとのやりとり。
裏社会、マフィアとは決して離れられないイヴとアマチュアゴルフ界トップであり表世界における大企業の広告塔である葵の立場の違いがよく示されたシーンだ。
国も違えば身分も違う、共通してるのはゴルフを愛していること、そんなイヴと葵の百合ってのが改めて鮮明になった。
そして表社会の大人は裏社会の人間のことを決して関わってはならない社会のガン、穢れと見ている、葵のマネージャーの言動からもそれが少しだけわかる。
当人同士ではゴルフでもう一回戦いたいが彼女たちを金のなる木であるとして利用する大人たちがそうさせてくれないものなのだ。
イヴの所有をめぐってのローズとカトリーヌの奪い合いもはじまりそうな予感、だがそれはイヴにとっては葵との再戦から遥か遠くに離されてしまうことになるんだけど当の本人は拒否できないのがアンダーグラウンド、大人の世界でもある。
ケヴィンとかいうホイコーローおじさん、何度もイヴにコテンパンにされているのに再戦を持ちかけているのはこれはもはや形を変えた逆パパ活、おこずかいあげるよタイムかな?
試合に身が入らないと途中で報酬ごと賭けゴルフを放棄するのはいかにもイヴらしいけどね。
zoomやボイスチャット、あとはメタバースのようなオンラインでアバターを作っていつでも会話できるけれどやっぱり現実空間で会って何かしたいよね、ってのはこのご時世を反映したメッセージだろうか。
アニオリ作品はこのように世相を反映したメッセージが内包されるもの(アメリカでトランプが大統領になっていたときは彼のような見た目や思想を持った人物がよく出てきていた)である。
次回の感想記事

コメント