ブルーピリオド7話感想:大葉先生の言う「自分勝手力」とはなにかクソ真面目に考える

2021年秋アニメ



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第7話感想

大葉先生から「自分勝手力」なんてワードが出てきたね。

「自分勝手」と言ってもそれは某迷惑系Youtuberで衆院選に落選したあの人物のように他人にかかる迷惑を気にせずに生きるのではなく、自分が生きたいように生きる、人生を楽しむ力のことね。

これはもはや芸術家やクリエイター志望の人間だけでなく、これからの時代における世界中の人間の生き方そのものの話になってるんじゃないかな。

ダニエル・ピンク氏の提唱した「モチベーション3.0」って考え方にもつながってくると思われる。

モチベーション3.0ってのは「自分が好きなことだから報酬関係なく極めていきたい」って内なる動機をやる気にする考え方。

「生きるために働く=モチベーション1.0」、「報酬が上がるから働く=モチベーション2.0」のような外的動機で働く考え方とは対極の存在。

これからの時代はモチベーション3.0の考え方でないと豊かになれないと述べている人物もいる。

日本人、好きじゃないことで働いても給料が上がらないのなら逆転の発想で好きなことを極めて稼ぐって考えにならないのが変にマジメだよな。

なんでそのような考えにならないのかと言うと、給料が0になってしまうからってのも大きいが(それこそモチベーション1.0や2.0にとらわれてるってことになるけど)これといって好きなことを見つけられず、誰かから提供されたものを消費してるだけの大人になってしまったから。

芸術を含めた新しい価値を創造する、クリエイティブなことができなくなってしまったのよね。

で、なぜに新しい価値を想像することができないかというと、先生や親から大学を出て就職をする人生が当たり前だからこのように生きろと口酸っぱく言われてきて、その人生に何の疑問を持たずに生きてきてるから。

でも親や先生の言うようにいい大学を出ていい会社に就職すれば安定した時代を送れる時代はもうとっくに終わっているんだよな、大企業なんて45歳定年になりつつあるし、そこらのバイトよりも給料安い業界が増えてきちゃったし。

で、会社の方もアンダーマイニング効果で給料を上げると労働者はその給料を目的にしちゃってモチベーションが下がり働かなくなることが分かっちゃったし。

会社が給料をあげない理由は人間の心理的なものだった。

たぶん8割くらいの人間はその事に全く気づかずに今も志望大学を見つけ、その大学に通い、就職活動を行いどうにか採用されたべつに好きでもない仕事に就き安月給であることに不満をたらたら垂れ流してるがその人生こそ一件マジメなように見えてその実怠惰なものになってくる。

大葉先生の言う「真面目さに価値があるのは義務教育まで」「苦手の克服はテストの点のとり方」「いい子でいることを評価してくれるのは先生と親だけ」「空気が読めるのは悪い癖」ってのは生き方の本質だな。

俺たちは親や先生にいい評価を受けたいから生きてるのか、テストの点を上げるために生きてるのか、違うだろ。

これに気付けるのは本当の天才か本当のクソバカのどちらか。

言っちゃ悪いがクソバカの方はそのままマイルドヤンキーに昇華していくのかな、彼らは彼らで幸せな人生を送ってるからね。

天才はもはや会社づとめさえせずに大学在学中に起業をしているかGAF(ここは「メタ」に社名が変わったから「M」になる)Aから報酬をもらっているだろう、給料所得を月100万円得るよりも自分で月100万円の所得を稼いだほうがよっぽど楽で、会社づとめがあまりにアホらしいことを知ってしまったからだ。

となると学歴だけいい中途半端なマジメくんが一番不幸せってことになる。

で、これを八虎にあてはめていくと、悪友とのづきあいでしかタバコを吸わず、それでいて学業もそれなりにいい成績を送ってきて周りの空気を読んでいる彼は芸術に対してもクソマジメに取り組んでいたことでさらに深みにハマってたことから見るに、マジメもバカも中途半端。

先生から自分勝手力が足りないと言われたときにすんごい深く考え込んでしまうあたりがクソマジメだよなやっぱりな。

芸術の世界は学校教育の延長線にあるサラリーマンとは真逆の位置にあって、先生の言う敷かれたレールから外れた先にあるからいきなり反対のことを言われてもピンとこないのかもね。

よく考えたら藝大入試に向き合うに当たり、マジメに合格者と自分を比較すること自体が間違ってるんだよな、これは姉と比べて疲弊してる桑名さんにも言えるか。

それこそ大葉先生の言う「受験対策」「テストの点のとり方」「センター試験(共通テスト)対策」になってしまうからね。

他人と比較する芸術は芸術ではないのよ、おかしいでしょ、あなたの美に対する感覚と友達のそれは全く違うんだからさ。

実は芸術家になるためにはバカになる必要があった、といってもバカ騒ぎをするって意味でのバカではなく、頭のいいバカ、真剣に遊べる(タモリ曰く)バカ。

なんで趣味を極めたらいけないのか、趣味を極められるからこそ仕事を極められるのではないのか。

ラストに一瞬だけ出てきたユカちゃん、画用紙に×とだけ書いて出ていった、つまりは試験を放棄したけれどどういうことーってなって少し考えたところ、ああ、そういうことかってなった。

つまりこの人物は実は自画像が描けないってことになる。

当エピソードではユカちゃんが試験を放棄した「行動」しか描かれてなかったからその行動に至った原因、心境はおそらくあとあと掘り下げられることになるんだろうけれど、ユカちゃん、好きだった男性に自分は「男です」ってカミングアウトしたら振られたり、かと思ったら直後に体育会系の男を好きになったり、その後はどうなったかわからないけれどその男も出てきてないから多分振られたり、恋愛対象は男なのに女性にナンパされたり(八虎とユカちゃんが先輩の大学に見学しに行った日の見学帰りね)、そもそも私服だと女性の姿なのに制服は学ランとセーラーを上下互い違いに着てたりするし(女装するにしては制服だけ中途半端)、だからこの人がどういう性自認を持っているのかよくわからない一面があるからね。

で、自画像ってのは自らが描く自身のいまの内面を映し出す鏡だ、今回大学側が見たいのは「パーソナルな自画像」を通してそんな受験者一人ひとりの内面や精神まで知りたいということ、自画像を通して自己紹介をしてくれって言うこと。

ちなみに私も自分の自画像を中学の美術の授業で描いたら自画像だって言ってるのになぜか父親そっくりの顔になったことがある、当時は無意識のうちに父親の姿を追っていたのだろう。

いまはスマホのカメラで自撮りし放題、加工し放題、インスタやTikTokにアップし放題の時代だからね、20年ほど前はその役割をプリクラが担っていたっけ。

でも女性はみな揃いも揃って自分の顔を目を大きくして肌を塗りたくって口を小さくして鼻を細く高くしようとする傾向にある。

多分それは国内外で活動する売れっ子トップモデルやアイドルがそのような整った顔立ちなことが多く、自分の顔と比較したときにコンプレックスになってしまう部分を隠すためだろう。

顔の向きも重要だな、これもやはりみな自撮りをするときにいろんな方向を向いて試行錯誤をしているはずで、自分を一番印象良く見せる、コンプレックスに感じている部分を隠すのが目的だ(女性ならえらの張りや顔の大きさを髪で隠す)。

でもそろいもそろってみな同じような加工をするってのが日本人女性の本質を表してるよね、「他人と同じじゃないとイヤ」っていう。

だから女性のiPhone所有率は9割もあるんだよな。

考え方によっては「他人と同じじゃないとイヤ」=自分を持ってないってことにもなるし。

AKB時代から自己プロデュースがうまかった指原莉乃が売れた理由は自分自身を持ってたからだし、売れっ子芸能人って基本的に他人には流されない自分の芯や芸風を持ってる人間だらけだし。

話がどんどんずれていってしまったが、自画像が描けないってのはつまりは自分自身を確立してないってこと、制服の着方もそうだな、なぜか上下どちらかが男性用なのよね。

女装をしてるし恋愛対象は男性なんだけど完全に女性ってわけではない、2割くらいは男性であると自認をしている。

ユカちゃんの場合はそこからの話になっていくんだと思う。

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