BLUE REFLECTION RAY/澪第8話感想:思いを抜き取られると自分でなくなってしまう未熟さ

2021年春アニメ



BLUE REFLECTION RAY/澪第8話「パニック」感想


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第8話感想

今回は陽桜莉の目の前に行方不明になったのち、仁菜や詩の側についている姉の美弦が現れ一人の少女の思いを抜き取るところを見てしまってから一夜が明け、普段どおりに振る舞う陽桜莉の姿を見た瑠夏が耐えられなくなり陽桜莉を連れてばちにたくさんの植物が植えられている彼女の住むアパートの屋上に向かう一方で、美弦の元バディだった時の記憶が抜け落ちている百は記憶を取り戻すために単独で動き出していくエピソード。

その一方でカナと詩により思いを抜き取ってもらう少女たちが急激に増えていて、この日も負のオーラを身にまとった一人の少女がカナに相談し暴走している心を抜いてもらおうとしていた。

美弦のことで悩む陽桜莉にいい言葉をかけてあげられない瑠夏であったが、指輪が反応したことで思いが暴走している少女を探すことになってしまった。

少女の言葉に「自分はもう死んでいる」と感じたカナはトラックに飛び込んで死のうとしたがかけつけた瑠夏と陽桜莉に助けられる。

思いを抜き取られると自分が自分でなくなってしまう・・・美弦はその事実を知りながらも少女たちの思いを抜いていることを知った陽桜莉。

そのとき、街では仁菜と美弦により一度で大勢の少女たちが思いを抜き取られようとしていた、ディープレンジの世界に入った瑠夏と陽桜莉であったが、変身できない陽桜莉を前に瑠夏はひとり戦い、少女たちの抜き取られそうになっていた思いを守っていく。

戦いも終わり、一度にたくさんの少女の思いを暴走させていく仁菜を見て「あなたに迷いがなくてよかった」という美弦、一方で「お姉ちゃんが大切にしていた思いを守りたい」陽桜莉は瑠夏にそう言うとひとり涙を流していく。

別行動にて少女たちの思いを取り戻していく百はビルの屋上を飛んでどこかへと向かっていく仁菜の姿を目撃していたのであった。

なんとミステリアスな敵キャラである「マゾっ子ウタちゃん」がついに1シーンだけの登場に減少、しかもセリフなし、とはいえ仁菜とのバディ関係が解消されたことでカナを擬似バディにして由紀姫がいなくなったチャットアプリで彼女の代わりに少女たちを集め思いを抜き取る、そんな役どころへ。

行方不明になっていた美弦との最悪の再会は一人の少女をすっかりネガティブに変えてしまっていた、というよりも、普段友だちの前で明るく振る舞っている陽桜莉はずっとその表情を作っていて、その裏で陽桜莉は一人心のなかで家族が勝手に散り散りになってしまい、見つからずに泣いていた。

思いを抜き取ると自分が自分でなくなってしまう、なるほど、思春期になると少女だけでなく少年もそうだと思うんだけど、学校なる集団生活の場においては衝突しないためにも友達にどこか合わせてしまう部分があって、というかそれがある意味で世渡りというもので、でもそれは本当の自分ではなく偽りの自分を演じ続けている、演じ続けていった結果、友達に合わせるばかりでじゃあ自分は一体本当はどうしたいのか?何がしたいのか?を考えられなくなってしまう。

その偽りの自分を演じているのが次第に苦痛になっていった少女はチャットアプリで知り合ったカナと詩に思いを抜き取ってもらい楽になろうとしている・・・その後に訪れる抜け殻の自分になってしまうリスクに気づくこともなく。

なぜなら、偽りの自分を演じている自分を「本当の自分」であると思いこむようになってしまっているから。

男子だとこの偽りの自分ってのが正義の見方、ヒーロー思想という名の中二病になるのかな、大人になってもその思想が全く抜けない人が多いのが特徴的だけどな。

いずれにせよ思春期の少年少女たちは大人から見たらずっと未熟で、そんな自分の依存先が女子は友達、男子は架空のヒーロー像になるってこと。

自分を失っている=死んでいるってのもまた当てはまってる表現だったな・・・正確には他人に合わせたことで自分自身を殺してしまっていたことに気づいたってのが正しいんだろうけれど。

陽桜莉も家族の相次ぐ行方不明を受けて頑張っちゃってしまい、おこころがぐらぐらしている不安定になってしまってる子だけれど、それでも敵になってしまっているのを見た姉の思いをずっと守りたい芯だけはまっすぐで固くてそこだけは安心してる。

自分自身に固く貫き通している芯があるかないか、それだけで簡単に抜け殻になってしまう数多の少女と、陽桜莉はここまで違ってくるのよね。

陽桜莉がぐらぐらしているなかで孤軍奮闘していた瑠夏がとっても頼もしかったしな。

とはいえ、親がいなくなったあとは美弦にずっと頼りきりだったという陽桜莉の回想シーンがメインだったので瑠夏たちと美弦のフラグメントをめぐる戦いは陽桜莉と瑠夏が屋上でフラグメントを抜かれていた少女を含め、何人かのフラグメントを守っている間に時間切れになったとかやらでいつの間にか終わっていたんだけど、思いが暴走させられた残りの少女たちは暴走が一旦は収まったんだろうか。

それにしてもすっかりあちら側のリーダーになっている美弦はなにかと闇が深いようで、全くをもってその闇の全容が見えてこないな・・・見せないように振る舞っているのは分かるんだけれども、これで家族を散り散りにさせたのも美弦だったらやだよ?

ぽっかりと喪失してしまった自分の心の穴を埋めるために少女たちの思いを抜いて回っているんだろうが、それは美弦にとっては何の救いにもならなさそうだしな、やはり姉を救うのは陽桜莉・・・ってことになるんだろうか。

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