BLUE REFLECTION RAY/澪第19話「見つけた、見つけた、見つけたよ」感想
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第19話感想
中ボス美弦との戦い、でも彼女も陽桜莉の姉という関係につけこまれ、彼女の思いを暴走させてコモンの扉をこじ開けようとする紫乃の野望に利用されていた存在。
ここでも強キャラっぷりを撒き散らす駒川詩、本当に何者だと言うんだよ、自分が精神的な痛みを受けるだけでなく他人が苦しむ姿も快楽だって言うんだからな。
ラスボス前の大ボス的ポジションなんだろうが、攻撃を受けることすら快感に感じる彼女との戦いは苦戦しそうな予感。
メインはもちろん陽桜莉と美弦のことなんだけれども、つまりは陽桜莉と美弦の姉妹は電球を買いに行ったっきりいなくなった母を含め両親の失踪で取り残されてしまったから、これから先どうすればいいのか、行き場のない苦しい思いがあっちこっちいろんな方向に行くほどわからなくなったから、美弦の側は一度思いが暴走して死んでしまった陽桜莉にはもうこれ以上苦しんでほしくないと一度世界をリセット、新しい世界でコモンに思いを管理されて楽になってほしいと紫乃の側についた、それには身勝手な大人たちに振り回されてずっと思いに苦しみ続ける少女たちが無数に存在する間違った世界を管理することで正そうとする紫乃の考えに賛同する部分もあったためだったってこと。
両親失踪後の陽桜莉のことは2話ほど前に語られたので、こんどは姉の視点が語られた。
実際問題一番上の姉のほうが過酷だった、妹はホラ、姉を頼れるけれど姉は誰も頼れないからね、今まではずっと親に守られてたんだけど何も知らぬまま突然大人たちの社会に放り出されたもんだから、なにをしたらいいのかわからないのよ、しかもネットが発達したところで、同じ境遇の子と知り合える機会はないし。
ここでもし親類に助けを求めても「お姉ちゃんだから」みたいなことを言われ続けて半ば放置されるだけで親類は助ける気まるでなし、それはなぜか、戦後、両親を失い身寄りのない子が地方に住む親戚中をたらい回しにされたのと同じでただただ厄介な存在だから。
もはや冠婚葬祭のときくらいしか親類とは会わないしな。
こうして姉は、助けの声をあげることもできず自殺するか夜の仕事へと就くことを選び、妹も後を追うように同じ人生を繰り返す・・・という負の連鎖。
美弦にとってその夜の仕事に当たる存在がこの社会は間違っているとコモンをこじ開けて少女の思いを管理したい美弦の野望に同調すること。
姉になるほど、生きるのに必死で周りが見えなくなっちゃうわけさ。
男子であればガテン系でどうにか食いつなげるけれど(ガテン系が駆け込み寺みたいになってるのもそれはそれでどうなんだとは思うが、何もスキルがない子が生きようとすると体力仕事しか選ぶ道がないっちゅう悲惨な現実がある)、少女はそれもできないからね・・・
いやしかしそこにつけこんで利用するだけ利用してポイ捨てしようとしてる紫乃、やはり彼女が一番の悪女だったわ・・・
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