ぼっち・ざ・ろっく!第10話「アフターダーク」感想
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第10話感想
新学期、文化祭が近づき準備が始まるなか、体育館での出し物募集の話を聞きチヤホヤされたい願望があるひとりも早速出そうとするも直前で躊躇してしまった、そう、心の準備が全くできていないのである。
結局申し込み用紙をゴミ箱に捨ててしまったひとりはめちゃくちゃ迷った末諦めようとしていたかに思えたがなんと喜多ちゃんいわくゴミ箱にあった結束バンドの申込書を出したらしくひとりは驚愕する。
抜け殻になったひとりたちはこの日の放課後にきくりらSICK HACKのライブを見に行くことになった、すると200人の観客を前に、普段のクズっぷりからは考えられない会場中を盛り上げていく姿を目にすることになった。
さらにライブ後、きくりも実は高校生までは陰キャだったがこの先自分の人生がつまらなくなるのは嫌だと音楽を始めたことを聞き、ひとりも出演する決心がついた。
帰り道、喜多ちゃんはひとりに文化祭の申し込み用紙をわざと勝手に書いて出したことを謝ったが、ひとりから前向きな言葉が返ってきたことで結束感が生まれた。
たいていの学内音楽バンドなら文化祭に出演することこそ自分たちのバンドの名前を知ってもらうまたとないチャンス!ここでふざけて日頃の鬱憤を晴らしたるで!となるはずなんだけど、なるはずなんだけど、ひとりもそう思ってるんだけど、そう、彼女は陰キャ引っ込み思案なもんでそうすんなりとはいかず。
同じ制服着た生徒&彼らの友人知人何百人の目の前でお通夜になったらどうしようという恐怖や不安が前に出てきてしまい申込みの紙が出せないっていうひとりの葛藤がうまく描かれていた回だった。
喜多ちゃんたちは強引にひとりも出演させるわけでもなく、ひとり抜きの3人で出演するわけでもなく、そのへんは無理せんと彼女の意思に任せるっちゅう描きがいいな。
でもぶっちゃけ出たいよねひとり以外の3人はね、お通夜になってもいいから、まあお通夜にはならないでしょうと個人的には楽観視しているけどさ。
喜多ちゃんやっぱり話を聞いてひとりが出せなかった申込用紙を出しちゃったのね、彼女ならやると思っていた。
つまりはひとりをステージに出すことで彼女の人生のステージを上げようとしていたんだな。
ステージが上がればきっとひとりにも自信がつくかもしれない…
むしろひとりも悩んでばかりいないでわたしたちの音楽にあなたも絶対についてきてほしい…そう言う一面もあるか。
だからときにはやる気を出させるための強引さも必要になってくるよね。
しかしまあひとりが音楽関係で知ってる相談相手が高校まともに行ってない&中退した音楽しか生きる道がないような人間と酒クズで機材破壊を繰り返す頭ぶっ飛んでる嬢なもんでこれ本当に相談になっているのかどうなのか。
とはいえ後者のきくりはとくに酒クズボーカルで売ってるわけでなく音楽で観衆をしっかりと魅了してるからね、あとはひとりのネガ思考を徐々にポジ思考に変換してあげていけば…
ひとりも一度はバンドで出演したいです、みんなからチヤホヤされたいです、日武で人間国宝と呼ばれる名ギタリストになりたいですって承認欲求を満たすために申し込み用紙に記入して出そうとうろうろしてたわけだし、まあ、出そうとしたところで謎に正気に戻って迷うあたりがもう完全に思考回路は陰キャよね。
酒飲める年齢だったら緊張感を酒で上書きできるんだけどそうなるとこんどは酒飲まずシラフでは出演できなくなるっちゅうデメリットも生まれてくるからなあ〜、と言うかそっちの方が深刻。
きくりなんて陰キャな自分を変えるために酒飲むようになった結果、酒なしではステージに出られずもはや深刻な状況に陥って取り返しつかないことになってる。
いいんじゃないの?もはや承認欲求ダダ漏れでも、みんな多かれ少なかれ何らかの形でチヤホヤされたい願望はあるしなって思うんだけどね。
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