ぼくたちのリメイク第10話「思い知らされて」感想
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第10話感想
なるほど、名の知れた大手ならまだしも中堅どころの伸び盛りな会社の内情がほんの一部分だけど見えた感がある。
河瀬川が2018年においてディレクターを務めるスマホゲーのプロジェクトはアレか、以前のエピソードで貫之の学費を支払うために即売会に間に合わせないといけなかった、恭也たちが作ったあの同人ゲームとまったく同じ状況になっているのか。
あのゲーム、有名サークルの名を借りたことで売れはしたけどその後の評判を全く耳にしたことがなかったが、絶対に即売会で頒布しなければならなくて納期を優先する必要があったために、ストーリー展開を当初の草案の内容から変えたことで話の流れに整合性がつかなくなっている、とかそんな感じの感想をユーザーからmixi日記で書かれてしまい不評だったんだろうか。
あと、これも納期優先で他のゲームの雰囲気をパクったり、似た構図のキャラデザを使い回したこともあったっけ。
これも恭也による妥協の産物なんだけど、それが大きくひたすら悪い方向に発展したのが今回出てきたスマホゲー。
完全自社開発!キャラデザには有名イラストレーター多数採用!と謳っておきながらそのイラストレーターの画は遅筆で上がってこず、開発はエンジンに触り慣れた他社に出した方が確実でも自社開発にこだわり慣れぬエンジンに手こずり制作もおぼつかず、しかも利益優先の社長によりリリースの延期はさせてもらえず、その制作遅延の帳尻合わせは開き直ってリリース後の有料デバッグっちゅう開発前からデスマーチやクソゲーオブザイヤーのスマホゲー部門ノミネート入り確定案件。
まあクソゲーオブザイヤーはデスマーチぐらいじゃノミネートもされないとは思うが、どのソフトも開発末期、テストプレイに入ったマスターアップ直前は徹夜だしな。
未完成だが金だ金!ってなった結果、金は入ってこないどころか炎上しちゃった。
恭也は河瀬川のチームが完全に大学時代、自分たちが制作したゲームと同じ状況になっていることに気づいていないってのがまた滑稽で滑稽で。
おまえ、あの社長と同じことを学生時代あの同人ゲーで貫之やシノアキ、奈々子にさせていたんだからな、その結果みんな創作活動を辞めてしまったが、作品作りにおいて自分が満足できるかどうかにこだわるのは顧客を介さない個人的に発表する作品だけにしてくれって意味でその選択は正しいと思ってるけどね。
これたぶんリーダーが河瀬川でなくてもどうにもならなかったぞ。
恭也たちが作ったのは「同人ゲーム」、たしかに同人であっても中身の品質は上げる必要はあるが、逆に同人だからこそそれでもある程度は未熟な部分が許される部分もあるわけだけど(それでも同人から商業に順調に発展した作品はいくつもあるんだよなあ~)、商業の世界だとなんぼ名のしれた大手企業でも未完成な状態でスマホゲーを出されるとユーザーも目は肥えてるから即「金目当て」ってなって炎上しちゃうんだよな。
中小のヒット作もないようなあんまり知らないゲーム会社だとなおさらそうなる。
いや、ユーザーへのお詫び文章で「SNSで炎上しております。」なんて開き直って書くような会社に未来なんてないよ。
この文言一つで延期なしで低品質なゲームをリリースしたのはユーザーから金を巻き上げたいからに違いない、とユーザーにモロバレになったからね。
しかも「ガチャ」っちゅうスマホゲーの要である確率伴うデリケートな部分にも操作しているのではないかと延焼してるわけでしょう。
このへんも含めたゲームの全てのプログラムはユーザーには公開されないからね。
ぶっちゃけ勤めてるクリエーターもあの会社は辞めたほうがいいよ、ってなって本当に辞めたのが、あのときの貫之とシノアキだ。
じゃあリリースを延期させて品質優先したらいいのか?と言われると、それもまた間違っていて、延期するとさらに開発コストがかかって完成直前にして頓挫する、まであるんだよな。
というかまだ御法彩花とイラストレーターの契約してたんだ、とっとと契約解除して別なイラストレーターに描かせてるのかと思っていた。
ラスト、えっ、底辺歌い手のままであった奈々子をそう使うの??
恭也はシノアキやN@NAをプラチナ世代にさせるためにまた過去に飛ぶ気なのか??
大丈夫か?
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