ダンス・ダンス・ダンスール第2話「これはっ……友達になれないタイプだっ!」感想
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第2話感想
ああ、聞き覚えのある西武線の踏切の音がする・・・
さっそく1話で引きこもりの少年として描かれた流鶯くんが登場、あららららら、彼があらわれた途端潤平が分かりやすい態度を取るようになったよね。
三角関係というが厳密に言うと潤平が勝手に三角関係にしている感じ?
まあ実際はその前から下の名前を呼ぶのも恥ずかしがり、バレエの振付であるとは分かりつつも同級生の女の子を後ろから抱くっちゅう行為そのものにも照れを隠せていない思春期の少年らしいあからさまな好意を見せていたんだけどな!
美少女の同級生の女の子のスカートの中を見ちゃってバレエスタジオまでついてきちゃったり、彼女をいずれはリフトしたい!ってのがバレエを続ける原動力になったり(一流ダンサーのバレエを見て心打たれたのもあるが大きな原動力は都とバレエがしたいから)、その都が流鶯なる人物に好意を寄せているっぽい仕草を見るや一人で勝手に壁作っちゃってバレエに来なくなって仲のいい部員のバンドの勧誘を引き受けたりと本当に思春期を送る潤平が単純で分かりやすくておもしろいわ。
始まった恋が終りを迎えそうになったときの踏切の警告音と走る電車でもう俺は向こう側に行ってはいけないって距離を置く潤平、それでもバレエはしたい潤平、だがサッカー部、バンド勧誘、父の遺志を継いで籍をおいたままにしているジークンドーはどうしようとずいぶんと迷っていらっしゃったよね。
ここで自分が本当にやりたいことはこれだ!とひとつにきっぱりと決められないあたりがやはり思春期だ、やはり潤平はそこらの中学生と同じなのだ。
逆に言うと流鶯がいとも簡単に都を抱けるのはいじめを受けていて(一度だけ身を守るポーズを取っていたってことは暴力行為を受けていたことがあるってことだ)ずっと不登校だったためにこういう青春を送ってないからってのもあるのか。
ちなみに流鶯はメンタルが弱々だった、これもおそらくいじめを受けていた影響によるものだろう。
潤平を「猿」だと見下すのもこれも自分の自信のなさからくるんだろうな、彼は常に暗い表情をして笑うことは一度もなかったからね。
ああ、都そういうことだったのか・・・潤平をバレエにスカウトしたのは彼の身体能力の高さだけではなく全てはふさぎこんでいる流鶯の心を開かせるためでもあったのか・・・これは潤平は自分に見せていた都の好意が実は単なる思い込み、幻覚であり本当は流鶯ひとすじだったってこれは心苦しくなってしまうわ・・・
なんぼいとこであっても好意を持ってしまうあたりがやはりこれも中学生なのかな。
あの笑顔は見せかけの笑顔だったのかよ・・・私とバレエをしようと何度も誘われたのも流鶯のためだったのかよクソッ!ってなってしまう。
いまの潤平は都の言動が自分に対する好意だと思っていたことが実は好意ではなかった現実が受け入れられない、心理的不協和が起きている状態かな。
たしかに流鶯は割り当てられた役としても存在そのものとしても悪魔だったわ・・・だがどうする潤平くん、その流鶯への嫉妬心をどのように思春期のキミは制御していく?
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