であいもん第5話「おしょらいさん」感想
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第5話感想
おしょらいさんとは先祖のみたまのことで、京都ではお盆になるとあの世から帰ってきたみたまを迎え入れ、再びあの世へと送り出すための行事が行われる、そのひとつが大文字で行われる五山送り火だ。
なぜか神社にお参りする作品が2作品並んだ、もう片方は「古見さんは、コミュ症です。」の初詣だ。
やっぱりお抹茶と庭先の座布団を見ると瑠璃光院行きたいね。
この時期だと緑が映えるから瑠璃光院で1000円出して新緑見ながらお抹茶飲みたい。
さて今回、前半は佳乃子と美弦なる和に想いを寄せていた/るふたりの女の表と裏を見たよね。
佳乃子は何回美弦たちとの会話で「和」の名前を出したか、思い出さなくてもいい、佳乃子は売れないバンドマンだった和と同棲していたが彼が実家に帰ることになったのを機に別れているのだ。
そんな女が何故か第3話で初登場以来毎話必ず出てきてるんだよな、「私洋菓子が好きなの」って言って別れたのにわざわざ和が帰った京都に自分も移住してお茶屋で働いてるし(洋菓子なら紅茶が連想できるけれど)、今回も初対面の女に和の話をしてマウント取ってきてるしこの人の考えていることがいまだによく分からん。
一方で美弦もいつの間にか和に片想いしてるようで、負けじと「和」の名前を出してきたしな。
じゃあ美弦なんで前回プールにいなかったんよって思えてならない。
お前らふたりして和のことで張り合ってるもんだからいつ爆弾飛び出すんじゃないかとずっと場に居合わせている一果とおなじくらいハラハラしていたよ。
女の友情は打算的とはよく言われるがそれでもピリピリしつつある微妙な雰囲気を自分たちだけで丸く収められるのが大人ってもんだ。
後半は打って変わって初代緑松店主である亡き祖父に添い遂げてきた祖母が久々に帰ってきた話。
どうやら祖父亡き後の祖母は緑松の味を二代目三代目と受け継ぐために厳しい修行とともに自慢の餡の味を守り、全国を飛び回って知り合った人物に京都に来ることがあれば緑松にどうぞ、とご縁を作っていた・・・と祖母が厳しい修行を和に課しているのも全国を飛び回っているのもただの放浪ではなく、伝統の味や文化を後世に受け継ぐためであったことが示された。
文化といえばここ2年のアレでお祭り関係も軒並み中止を余儀なくされて長い歴史のある伝統行事であっても主に資金面から潰えそうになっている、あるいは実際に潰えてしまったところも出てきているらしい。
京都では3年ぶりか、この夏祇園祭が規模を縮小しながらもようやくの開催にこぎつけられたがそれでもかなり追い込まれて綱渡りの状態になってしまっていると聞いている。
とはいえ、再び開催できるようになった裏では人知れず関係各所を走り回って頭を下げている人間がいるわけで。
彼らがなぜにずっと走り回ってるかと言ったらやはり地区を、日本を代表する歴史のある行事を将来に残したい、みなが一度は見たいと思っている大事な行事を漬えさせるわけにはいかない、そういった思いが強いからなんだよな。
で、これらの伝統文化は規模は大小あれど神様に将来の安泰や守護して下さったことへの感謝の祈りをささげるために行われるもの。
やっぱり日本といえば八百万の神様なんだよ、成功者がよく神社仏閣に通うのも世界のことを見守っている神様に感謝をしているから。
お仏壇の前で手を合わせるだけでなくお盆やお彼岸の時にお墓参りをするのもご先祖に感謝の気持ちを捧げて将来の安泰を願うため。
神様への感謝を忘れず伝統の文化や味を守り受け継ぐ、伝統のあるお店や行事は日頃からそのことを大事に生きていることがわかったBパートだったね。
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