であいもん第11話「よきかな」感想
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第11話感想
緋色の姿がいつのまにかなくなってたが短期で働いてたのかな。
前半は風邪をひいた和が女の子たちにかわるがわる看病されつつ、夢の中で自分の夢を追って高校卒業を機に上京したという先輩に思いを馳せる話。
病人を前にひとりあらぬ妄想をしてテンション上がる美弦めちゃくちゃしあわせな表情とポジティブな妄想してたよね、自分の倍生きてる男性でも気にせずに思春期の突っ走るだけの恋をする女の子らしさが存分に出てきてた。
でもやはり先輩の名前を女の人と間違えて怒り狂ったエピソード持ちの元カノには勝てなかったよ、先輩の名前は中性的であるってことから「ハルカ」「カオル」「ユウ」あたりが連想されるがまあそこらへんは重要ではないので深く考える必要はないだろう。
そんな先輩、和が東京で10年かかっても会えなかったってことは現実的にみてやっぱり和同様にいまも東京砂漠をさまよってるんだろうか。
音楽業界、売れるには実力だけでなく好運を引き寄せられるかどうかも重要になってくるからね、それもまた実力か。
そこらへん、いまだとSNSで探せば見つかりそうなものだけどどうだろう、ってなってしまうが売れるのを夢見るアマチュアバンド、実際のところそこらへんに有象無象が存在するからな…
とはいえ決断のあとおしに一旦心を落ち着かせてくれるなにかしらの存在をもってる人物、なかなか貴重だとは思うんだけど。
いっとき降って湧いてきたその場限りの感情や衝動だけで決断、判断するとだいたい失敗するからね。
先輩、どこかでバンドを結成できたまではいいがやはりさっぱり鳴かず飛ばずで和が上京するのと同じようなタイミングでこっそりと京都に戻ってきてたりしてな。
このまま音楽の道を続けるか才能がないのを認めて諦めるかの決断を迫られてまた緑松に世話になる…それもう音楽を諦めたも同然やん、って感じで。
後半は雪の日に一果が父親に連れられて訪れた緑松でぜんざいを食べて休んでだ末そのまま預けられて父は姿をくらませたたこともあり雪とぜんざいにはいい思い出がなかったが、和がそれを上書きしてくれた話。
一果デレないねえー、好きな人はいないなんて断言しちゃってるよ元カノに。
でも彼女の雪とぜんざいにまつわるつらくて重い思い出をあたたかくて楽しい思い出に変えていく和は頼もしかった。
これこそがまさに下萌、といっても作内での季節は2月とまだまだ寒い日が続いているけどな。
さむいさむい雪が積もった地面の下には草花の根が春の準備を整えていて、あたたかくなって雪が溶けるとともに地面に芽がでてくるさまを下萌は和菓子で表現してるけれども、同じように和のあたたかい気持ちと善哉で一果の心の中に積もってる雪を溶かしてきた和、だから女の子から好意を持たれまくるんやな。
やはり自分を置いてどこかへと消えていった父親に対するいろんな感情は周りの人、というか完全に和のあたたかさとともにやはり時間が解決していくって感じか。
とはいえ、母親は出ていき、父親が自分をおいてどこかに蒸発、失踪していったって事実は幼い子には強烈な体験として絶対に消えない記憶としてこれからも頭の片隅で保持し続けることになるのもまた事実。
和はどんどんどんどん一果の記憶を春にしていってほしいね。
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