ゴジラS.P第8話「まぼろしのすがた」感想
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第8話感想
今回は築地付近に上陸したゴジラに対し陸上自衛隊が多数の戦車による砲撃を開始するが発泡を中止したかと思えばゴジラの口からマイナス20度のガスが放出されたのち自身が大爆発、直径500mの範囲にあるオフィスビルやマンションも巻き込まれ紅塵まみれとなり上空を飛んでいた大量のラドンもこの爆発に巻き込まれて死滅、ジェットジャガーを率いて東京へと向かっていたオオタキファクトリーの面々にとっては道のりの途中で起きたことのため活躍することはなかったが道すがら砂浜においてすでに死んでいるマンダが一匹打ち上げられていて、その傷口は人為的につくられたものではないことが分かったエピソード。
ゴジラの死骸は爆発により炭化したが、非破壊検査を行ったところその下にはさらに硬質の組織と、溶けてドロドロになったなにかがあるという、これを関係者の一部ではさなぎとたとえ、変態の途中ではないかと推測する者もいる。
佐藤は後輩とともにミサキオクに保管されていた葦原の報告書の行き先がとある国際転送サービスの会社で、そこにウパラから葦原個人宛の郵便があったことを知る。
BBはリーナに立方体も見方を変えれば正六角形になる、高次元で角度が変わればアーキタイプを制御できる、それを可能にするのがオーソゴナルダイアゴナライザーではないかと仮説を力説するも訪れた研究者たちにより連れて行かれてしまった。
李教授とともにロンドン行きのフェリーに乗り込んだメイはラドンの群れを目撃、そう、ラドンとあとはマンダの群れは西欧にまで襲ってきていたのだ。
さらに、葦原が時間屈折の研究中、ある時点から破局により同じ計算をしても毎回答えが変わる、後に葦原破局点と呼ばれる存在があることを聞く。
そしてロンドンに到着し葦原の住まいから膨大な量の研究資料を解読させられることになってしまった。
研究資料の中には性能の高い超計算機がネットワークでつながっていて、メイはどの計算機で同じ方法で計算しても答えが違う=競合する、これが破局の正体で、超計算機はそんな破局により生み出された特異点ではないかと仮説を立てていく。
ユンとハベルは打ち上げられたマンダの死骸にあった傷口からゴジラがやったのではないかと推測、さらに港において職員数人とともにアンノウンの正体であるクモの見た目をした怪獣(クモンガ)複数体と対峙してしまうことになる。
クモンガはマリーナにある倉庫を糸まみれにして巣にしているようで、しかも体が半分になってもドロドロなものを出しながら動ける性質を持っている。
ジェットジャガーが無数に湧いてくるクモンガを相手にしつつユンたちは逃げるも、港の職員が1人、逃げていったクモンガに連れ去られてしまった。
例の糸まみれの倉庫へとたどりつき、職員がいるのではないかとジェットジャガーに中をスキャンしてもらうが、そのさなか退治したと思ったクモンガは全匹生き返り、数も20体程度にまで増え別な生物の姿が浮かぶ青い物質を放出しながらユンたちを取り囲み再び襲い掛かろうとしてきていたのであった。
このゴジラ、紅塵で隠れて見えづらかっただけで前回海から陸に上がるときに実は姿を変えてた。
陸上形態の時の名前もすでにおもちゃでネタバレされてるんだよな、当作品は形態別に正式名称があって、その総称がゴジラっていう設定。
海で誕生した生物が陸に上がりその後進化を何段階も続けて多彩な生態系が彩られる、地球上の生物の進化の歴史をゴジラは単体で環境に応じて紅塵を用いた遺伝子の書き換えであらわしているのか。
幼体?の陸上形態からさなぎへの成長の過程で自ら大爆発して直径500mの範囲を紅塵まみれにするとか変態の様子がおっかないったらありゃしない、これが怪獣なのか。
なおこの爆発に巻き込まれたマンションの住人は生存しているのかどうかはそもそも住人自体が一度たりとも出てきていないので不明、多分ゴジラ上陸の際に避難してるんだろうと推測できる。
ユンたちが港で対峙することになったクモの怪獣、あれクモンガか、ジェットジャガーがはじめて活躍していたけれど結局のところ完全に退治できてはいなかった、吐き出してる青い物質は何だ、あの物質が体内にあるからヤリでぶっ刺さってもそう簡単には死なないんだな。
といってもこのクモンガもやはり幼体で、青いドロドロは成体へと体の組織を作り替える、理科の授業で言うと完全変態しようとしてるところだろうか、その姿はメガロにも似ていたが、彼らは紅塵もないのに動き続けヤリで刺されているはずなのに体内の組織を作り替えて変態までもする、なかなかしぶとい奴らだ。
待機中にそこらの子供たちと遊んでいる光景、そのシーンそのものがジェットジャガーの死亡フラグなんだけどこれ大丈夫かな?
いっせーのせゲーム中に一瞬先回りして子どもたちが指を何本上げるのか予測するジェットジャガーの中のAI容赦ないよ…
ところで、戦いの合間合間に描かれるメイのシーン、葦原の研究の内容がもはや偏差値の低い私にはついに解読できない分野にまで及んできたよ…
どういうことなのさ、つまりは宇宙空間には葦原が研究していた時代に存在した超計算機、いまでいうスパコンの演算結果が全て違うことで生まれた特異点により分岐した平行世界がいくつもいくつも存在していて、怪獣たちはその平行世界のどこかから見にまとっている紅塵で光を屈折させて、こちらの世界へと時空を飛び越えてきたってことかな。
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