ハコヅメ~交番女子の逆襲~第4話「拝啓お犬様」「ランナーズ・ハイ」感想
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第4話感想
警察犬はとにかくデリケートな生き物で三半規管を刺激するようなことは絶対にしてはならない、と学びのあった今回。
川合がとにかく「走る〜走る〜、俺た〜ち〜」してたコメディ回でもあったね。
Aパートでは素早く駆け出した警察犬を追って走り、Bパートでは無線の特徴に合致した男を追って走る。
陸上選手やマラソンランナーでもないのに街の中を長距離走らされるのは警察官の宿命。
そして悪を正す存在であるがゆえに制服姿で走るとときにはマラソンランナーよりも注目されるっちゅう喜んでいいのかよくないのか複雑な光景を目にすることも。
善良な市民が追っかけてる対象を喪失した時にどこに逃げたのかを教えてくれるのは警察官の利点ではあるけどね。
今回の場合はどちらも川合が自らが警察犬のお付き、あるいは男の捜索の役目を買って出てからの職務上必要な追走劇だったからある意味では警察警察してたよね。
結局川合たちが山の中で遭難して終わったり、令状を取れば明日にでも逮捕できたりでどちらも結果だけ見れば骨折り損だったっちゅう踏んだり蹴ったりなオチってのがまたおもしろかったかな。
そんな川合とトドちゃんなる警官が幼少期からの念願叶って白バイでマラソンを先導できたから心残りはないと退職する寂しくなる話を同時に描いてくるこの力量の高さよ。
あとは今回与えられた仕事中に見かけた山の中に投棄された家具や破られた後の金庫、あとは軽トラの荷台に乗る大勢の人々を見て報告しようかどうしようか葛藤したり、行方不明になった人物を探すときもなにか事件が起きてそれに巻き込まれて最悪の結果になっているのではないかと(どうか絶対に無事でいてほしいと願う)有志の人々とは全く違う視点で捜索する警察官の描写があったりとこのへんは元警察官の作者でないと描けない光景もあったね。
やっぱり警察がずっと気にしているのは崖下(突き落とされた)と木の上(くびくくって自●)か…やはり無事に見つかってほしいという気持ちと警察官っちゅう職務柄最悪を見ないといけない気持ちが葛藤してしまうものなのよね。
前回までは現代社会の暗部を描いてきたのに今回はどうしたの随分と毛色が違うもんだからびっくりしちゃった。
私は男性なのでこのへんのことはさっぱり分からないが、女性警察官だけでなく女性運転士のように男性と全く同じ出ずっぱりな仕事をしてる方にとってのトイレ事情は改善される気配はなく、どうやら女性の方がかなり知恵を凝らして解決させているらしい…
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