終末のハーレム第1話「女たちの世界」感想
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第1話感想
第1話放映直前になって「表現の精査」を理由に来年1月スタートに延期することが発表され、「先行放映」というかたちで放映がなされた。
理由を推察して見るに、おそらく国内事情ではなくインドネシアで配信されるにあたって相当な規制を求められたと思われる。
なぜかこの作品、2021年9月になって東南アジアで配信されることが決まってるのよね。
当然マレーシアやインドネシアでも配信されるんだけど、マレー半島周辺はイスラム教徒が多く、特にインドネシアは2億7千万人いる人口の9割弱がイスラム教徒っちゅう国家、世界最大のイスラム教国家はなんとメッカがあるサウジアラビア含めた中東ではなく東南アジアに存在してるのよね。
イスラム教は宗教的に神聖な女性の肌は顔と手以外隠すならわしなので、肌の100%を露出する描写はおろか性描写なんてやろうもんなら国際問題に発展するからね。
で、インドネシア政府あたりから日本でも同様の規制を行うことを求められたってのが真相かなあ。
だから地上波放映では行為のシーンを静止画で代替し音声もカットした回復術士のやり直し並みか、それよりもきつめの規制をかけないといけなくなったと思われる。
あとはいまやたら女性差別について声高に叫ぶフェミニーナ軟膏へのご配慮もあるのではないのかなって感じ。
さて本編なんだけど、これ原作18禁アドベンチャーゲームでなくて集英社から出てるマンガなのよね。
で、発想のモチーフになったのは繁殖期になるとメスを取り囲みハーレムを形成するインパラの生態らしい。
インパラの生態を人間に落とし込むとここまでお下品、お下劣になるものなのかと感心しているけれども。
なんだ、宴会の席でスケベなハゲオヤジが酒に酔った勢いで語ったその手の夢がヒントってわけじゃないのか。
どう見ても導入部の流れからそうだと思ったのに。
設定説明で本編が費やされたわけだけど、そりゃまあ5年間のコールドスリープ中に男性の致死率100%のMKウイルス(male killer=メールキラーウイルスの略称だと思う)が突如として世界中でまんえんしてパンデミックを起こし生き残りの男性が日本人5人なんて事実がさらっと語られ、今目の前に何も服を着てない女性がズラッと並び何も知らない男性の側はウッヒョーってなる前に、事態が飲み込めずに困惑するほうが先に来るよな。
このシチュエーションをいきなり提示されてウッヒョーってなれるのは下半身で行動する偏差値が40以下のチンパンくらいなもんだ。
どうも話を聞く限りでは怜人に投与された細胞硬化症の特効薬が偶然にもMKウイルスのワクチンにもなっているらしいが、これ、実用化する前にパンデミックが先に訪れてしまったのね、空気感染ってことは麻疹並の感染力を持っていると推定すると基本再生産数(一人の感染した人間が何人に感染させるか)は10を軽く超えるのか。
5人の生き残りはみなコールドスリープされてるみたいだけど、まち中で男に飢えて怜人に襲いかかってきた女のもとに走ってきたスタンガン持ったスーツ姿の人間、あれ男じゃないのかよ・・・
設定の余りの気持ち悪さに1話切りする予定だけど、その手の表現については「メイキング」って呼称でぼかされていたが、これよく地上波でやろうと思ったよなって思った。
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