平穏世代の韋駄天達第7話「業」感想
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第7話感想
韋駄天たちによる魔族を滅亡させるために国ごと滅亡させる作戦。
大神官の名前がサギィシー・サクシュー、側近の名前がデバン・コレダーケだの謎ネーミングセンスがほとばしる。
あそこやあそこやあそこの宗教は教祖がもはや詐欺師だからな。
まずは自らが神を名乗り周辺諸国に根回しして壊滅後の帝国の統治を平和的に行うように図り戦争を起こす行きすぎた介入を行わせないようにする密約を取り付けたところで一気に帝国に攻めいる段取り。
神の代弁者であろう大神官の前で俺が神だと名乗り初手から武力的な強さとそれっぽい天使の羽根の演出を見せることで信じこませる韋駄天たちの交渉術は見どころ。
といっても神としてなにも目立ったことはしてないけどな、ただ単に交渉のテーブルに付いただけ。
ただ、大神官が神を名乗るやつのことを信じこんでどうするんだって話ではある。
お前らが信者たちに向かって信仰している神の代弁者としてお言葉をお説教してるんでしょ、ホイホイ他の神のことを信じちゃってどうするの。
宗教活動をビジネス化してるんだから信者たちから高いお布施を賜り私腹を肥やすために自分こそ神だ、と北のゴールド一族のように(あそこは宗教があるわけではないが)極端に神格化されてしかるべきではないのか、だから俺以外に神を名乗る輩は偽物だ、として神同士の戦いが始まってもおかしくないのでは、と思わずにはいられない。
お説教も適当なことを言っておけば信者はそのとおりに動いてくれるし、人生がうまくいかなければ信心が足りないともっとお金ふんだくれるしな。
そのへんは逆にビジネス化してることで金、金、金となんぼ信者から資産をふんだくれるか、そちらにばかり執着していて内心では神がどうとかそんなのはもはや二の次なのかもしれないな。
ところで、イースリイたちはホタエナとも交渉をしたんだろうか、二国間で統治しろって言うからには両国に介入しないといけない。
サギィシー神官によるとホタエナは無宗教の国だと言っていたけれども、交渉をしたのならばどうやって平和的に交渉を進めたのか気になるところではある。
自分たちは神と言ったってホタエナには効果はない、なぜなら神がいることすら疑っている者たちだらけだろうから。
とはいえ韋駄天の側も前線に立つリンとようやく戦力になってきたハヤト、中間のプロンテア、知能派で交渉役のイースリイとポーラと戦力に応じた役割が自然とできていて無駄のない動きができていた印象。
初手で橋や道路を寸断させて一国を陸の孤島にして退路を断ちじわじわと追い詰めるのは現代の戦闘の基本戦術、ここも抜かりない。
ちゃっかり帝国側でも前回母親の命で逃亡した3組の男女とは別に自分たちの状況が不利になると分かるとこっそり抜け駆けして将来有能そうな男の子の赤子を連れて逃亡を図り、その赤子との子を将来的に産み繁栄させることを目論んでる不埒な奴らがいたんだが、意地汚いことをする輩がいたもんだな。
彼女たちは帝国を見捨てたようにしか見えないんだよね。
たとえ帝国が壊滅しても生き延びた自分たちで第2帝国を作るってやつか。
教科書どおりの小物悪役ムーブをしてる彼女たち、お前らも一度は滅んでおけ。
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