異世界おじさん第1話「異世界グランバハマルに17年いたがようやく帰ってきた、ぞ」感想
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第1話感想
令和の時代に「文豪mini」の名前を聞くことになるなんて、ちなみに文豪miniとはNECが販売してたワープロの名前、ワープロはパソコンが普及する前に家庭にも普及していた機器でとりわけ学校の職員室には先生の机にワープロが並んでいるもんだから自分も使いたくなってたよね。
PDAもやはり2000年よりは未来の話か、当時は携帯電話のカラー液晶が話題になっていた時代だからな。
この作品はもはやテンプレと化している異世界転生ものの作品のストーリーを逆手に取ったギャグ作品なんだけど、あのなりであのおじさん34歳なんだ・・・ちょっといろんな意味で涙が出てきた。
なぜなら私の年齢・・・だから。
でもYoutuberとなったばかりとはいえ投稿した動画でいきなり6万円もの収益を叩き出したり200万もの再生回数を稼ぎ出すのはフツーの人間じゃちょっとやそっとではできないのは確か。
あれ、2017年においてYoutuberってもう職業として定着していたっけかって調べてみたらとっくのとうに定着してた(単に当時の私があんまりYoutuberのことを知らなかっただけ)
そしてソニーと任天堂とセガの名前が出てきたがあれ、マイクロソフトは?ってなってしまったがそうだ、あのゲーム機、米国では2001年、日本で発売されたのも2002年の話だからあの会社がゲームハードも手掛けていることを知らないんだ。
とはいえ甥の口からマイクロソフトの名前が出てこなかったのが気になるが・・・さすがに米国の企業だから名前が出せないか?
さて、本編はと言うと・・・まずはナースとの会話、叔父の異世界言語とナースの日本語が一見すると噛み合ってるように見えて実際はまったく噛み合ってない、単線並列になってるのが笑えるんだよな。
それでいてなぜかこれでもかと言わんばかりのセガ押し、ソニック・ザ・ヘッジホッグ(ゲーム画面とBGM)やエイリアンソルジャー(登場人物の名前)、ゴールデンアックス(動画のBGM)の名前がクレジットで出てきたからね。
2000年当時のセガは・・・湯川専務が直々に出演する自虐CMまで打ってドリームキャスト(1998年発売)に社運をかけていたけれどまったく鳴かず飛ばずでヒイヒイ言ってた時期か、私も前年にDAIBAッテキ!なるバラエティー番組を見てて、その番組のスポンサーがセガだったからあのCMは印象深いよ。
あのあとハードからは撤退し例のソニーや任天堂のハードにソフトを供給する業態に変更したんだけどそのまえにトラックにはねられたからハードや会社がどうなったのかは知らないとそういう感じかな。
(2001年にドリキャスは生産中止、不良在庫200万台が9900円で投げ売りされた)
でも2000年3月発売のプレステ2はギリギリ知ってるんじゃないのあなた??
まあ発売されたことまでは知ってるが、その後国内で2000万台で売り上げたことまではしらないってやつだろうか。
セガは・・・セガは・・・って問いに「瀬川瑛子でございます」って返したら100点だったのにな。
実際のところ会話で出てきた固有名詞からあのおじさんと同じくらいかちょい上の年齢、だからアラフォーくらいの人間に一番刺さる作品じゃないのかな。
肝心のおじさんの異世界での生活がやたら現実的すぎて心苦しいよ、確かにキモメンだけども、「人間、顔じゃないよ」を「人間の顔じゃないよ」っていい間違えようものなら拳やナイフがビュンビュン飛んでくるくらい心苦しいよ。
たしかにツンデレは2000年当時存在しなかった概念だから確実に心の底から生理的に拒んでるよ。
異世界でも「※ただしイケメンに限る」があるのかよ・・・頬がコケた顔じゃだめなのかよ・・・
だからあまたの異世界転生ものは原作者の容姿におけるコンプレックスを隠すかのようにイケメン寄りの顔でなんぼ性格がナヨナヨしてようが女性が向こうから寄ってきて常に囲まれる設定がなされているのか。
そうでもしないとろくな青春時代を送ってこなかった作者の自尊心が満たされることがないからね。
まちがいなくあのおじさんが異世界で数多の女性たちから受けた「人間の顔じゃないよ、オークというより汚物だよ」と言わんばかりの反応、あれがリアルだから。
そしてなんぼチート能力を手に入れたところでろくすっぽ使いこなせずに役立たず呼ばわりされて詰むから。
泣けてくるね。
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