かげきしょうじょ!!第5話感想:さらさのカリスマ性&山田彩子は極限に

2021年夏アニメ



かげきしょうじょ!!第5話「選ばれし乙女」感想


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第5話感想

前半1/4は愛が先日神戸港でナンパ男から迫られていたときにキモオタさんとともに助けてくれたさらさに友達になりたい思いを伝えようと奮闘したり観劇を機に歌劇団のトップになる明確な目標ができたりするさまが描かれ、後半3/4は何もとりえを持ってないし教官からも「デブ」とまで言われ大ショックで拒食症になってしまった成績最下位の山田彩子の掘り下げがなされた構成。

自分が知らない役柄でも一度観ただけで演技を完コピできるさらさは何者だよ、それもう完全にファンタジー作品における「特殊能力」の域に入ってるよ、まあフィクション作品だからそれもアリなんだけどさ。

しかも帰り道の公園の歩道をひとり大劇場の大舞台に仕立て上げるカリスマ性まで持ち合わせていたしな、成績の優劣だけではない自分の存在感を才能を用いて周囲にいい意味で示し、場の空気を一変させられる子が将来の売れっ子女優になるんだよな。

彼女なら入学前の満開の桜の木に立ったジンクスを空気を作り替えてみごとに打ち破ってくれそう、あれ計算づくで意識的にやってたんだったらかなりの大物になりそうなんだけど、実際は無意識だったからなあ〜…

指原莉乃はAKB入ってすぐに自己プロデュースをしてうまく自分自身を売り込んでいった結果卒業後もテレビにそこそこ出られている、それが卒業後は仕事がめっきり減ってしまった他の元メンバーとの大きな違いだ。

悪い意味で存在を示しちゃダメだよ、そんなことをしたらこじらせた承認欲求のカタマリを人間のかたちにした迷惑系Youtuberとなんら変わりなくなってしまうし、「紅華歌劇団(の元ネタの歌劇団)」が100年かけて築き上げた品位品格まで問われてしまうからね。

すげえな、歌舞伎やってると役柄の完コピできるようになるのか、女優志望者は歌舞伎やったほうがいいぞ、完コピできたらこんどはそれ自分なりの解釈でえんえん洗練する必要があるけどな。

一方で愛はいままでずっと男の存在から逃げてきたような人生が一転して自分からこういう存在になりたいって思うようになったぞ、ロミオ役の女優さんの演技とそれを最も簡単に完コピしていくさらさの存在に感化されてしまったね、表情には全く出していないけれど。

まあ表情なんてなんぼでも作れるから、作ることのできないわずかな本音の仕草のほうが大事になってくるんだけどね。

前回、握手会の時にキモいと言ってしまったキモオタさんといともかんたんにお近づきになっていくさらさを「大嫌い」なんて言っていたけれど実際はそれは彼女に向けていったことではないんだよ、そう言ってしまう自分が嫌いだったんだよ。

その証拠にひょんなことから舞台に立っちゃったさらさの存在感のデカさ見て度肝抜かれてたじゃないか、本当に嫌いならなんも揺れ動かされることはないんだよ、アイツ嫌いだから早く退学しないかなーで終わるんだよ、だいたい退学してほしい相手は退学することなく、自分が去ることになるんだけどね。

これは自然の摂理でそうなってる。

おっさんとの気持ち悪いキスも相まって人を避けてきた結果、いざ仲良くなりたい子が出てきてもずっと距離や話すタイミングを掴みかねたり、かと思えばいっきにお近づきになったりとコミュニケーションの取り方が両極端だったのが妙にリアルだった。

メインは山田彩子だな、彼女は自分の中では何の取り柄もないと思っているんだけど、実は先生も認めているとびっきりの才能を持っていた、それは歌唱力である。

だから彼女もほかの39人、いや、これまで入学した歴代の人物同様に「持ってる側」「選ばれた側」の子なのだ。

小野寺先生は面接の時から彼女の歌唱力に一目置いていたらしい、紅華歌劇音楽学校の試験に合格できたのも彼女のもつ歌唱力の才能を審査する教官側が見つけられたから。

歌の練習には小さい時から本気で取り組み絶対の自信があった、みたいなもっと説得力の高い描写があれば良かったが、彼女の場合自分の自信のなさもあるのかな、それを才能だとは思わずにここまできてるからね。

いや、それでも才能だと思わずに紅華を受験し見事に合格、ここまでこられたってのもまたそれはそれでものすごいことだけどね。

なぜなら自分よりも紅華歌劇団の女優として羽ばたきたい!と情熱に溢れながらも才能が認められなかった1095人の不合格者がまったく知らないところで涙を飲んでいるわけだから。

本人にとっては深刻でも、1095人の子たちからしたら成績不振に悩むことさえ「ぜいたくな悩み」としか思われないんだろうな。

とはいえ、自分に自信がないからこそ試験の成績の優劣でしかパラメーターを測ることができず他人からの一言に繊細になってしまい他の子に遅れたくはないとずっと悩んでしまっているわけで。

だから彼女のとびっきりの長所である歌唱力を認めこれを伸ばせば将来はエトワール(フィナーレで一番最初に歌う人)いけると引き出してくれた小野寺先生の観察眼、これは信じてみていい。

医師の診断を受けてるときに背後で首を横に振り彼女に休ませることを暗に進言し、自分は乙女だ!と規約違反してまで寮に入り励ましにかかる先生は見どころ。

それと彼女からのメッセージで異変に気づき、追い込ませることなくいつでも帰ってきなという年の離れた姉や授業に復帰してきた時にさささっと立ち位置を開けてあげるクラスメイトたち、本当にいい子だらけだよな。

小野寺先生は「男性だけど女性として接する」役割を与えられたからカマ設定なんだろうけど、カマの方が女性に優しく同性の方が厳しくなりがちってのはこれはもうどこの世界にも当たり前のようにあるっちゅうね。

山田彩子はその歌唱力で一元突破してほしい。

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