かげきしょうじょ!!第8話感想:夏休みの終わり、星野薫スピンオフ回

2021年夏アニメ



かげきしょうじょ!!第8話「薫の夏」感想


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第8話感想

長瀞さんに引き続き逗子にある海が見えるバス停が登場。

紅華の受験チャンスは中学卒業~高校在学中~高校卒業、つまりは中3~高3までの4回あるってのは実際の音楽学校とおなじ。

定員40人に1000人受験って倍率を鑑みるにチャンスは多いようで少ない。

なにやら毛色が違う回だと思ったら本編からちょっと外れたスピンオフ回だった。

やはりスピンオフということもあってストーリーは少女漫画って雰囲気のほうが強いね。

薫は常に祖母や母の名がついてまわってくる人物で、周囲の人間からは勝手に期待されていく、「彼女も当然できるはずだ」とね。

本人は「比較されても気にしない」とき高く振る舞っているけれど、実際は家柄や受験の連続失敗っていうダブルパンチで迫りくる強大なプレッシャーに押しつぶされそうになっているのをどうにかプロ意識でぎりぎり踏ん張っていたって感じか。

冒頭付近で出てきたの、周りの建物は影になっていないのに明らかに影で不自然に黒つぶれした路線バスだったしな、期待されているからには答えないといけない、でももう後がないし道が見えない、あの黒い路線バスは乗り込んだ先が闇であることを現している。

そんな折出会ったのが、自分と同じようにプロ野球選手として大成している兄と比較される事が多い陸斗くん。

彼も兄を追って野球選手になる夢を持っていたが、メンタル面で追いつかずに活躍の場をもらう機会が少なかった。

親類の後を追うようにそれぞれが持つ夢に向かって進んでいく中でなにかと比較されることが多く劣等感を感じることもあるであろう者同士が互いに惹かれ合うのは自然の流れってわけで。

行きしなの路線バスでしか会う機会がないから、祖母の見舞いの頻度が目に見えて増えているってのはそういうこと。

主目的は陸斗くんに合うことで、見舞いはそのついで。

今回回想シーンで登場した山岸さんってのは中3(紅華に受験できる最初の歳)のときに一発合格した人物で、薫が高3、4回目(最後)の受験に向けてレッスンをしているときにはすでに本科生だった、ってことは当時高1だった薫の2回目の受験を一緒に受けた1歳年下ってことになる。

ってことは、あのとき1歳年下でも紅華では2年先輩になる人物から「できることがあったら何でも言ってね」って言われていたのね。

しかも自分がアドバイスを色々した人物にこう返されてしまう。

紅華は先輩後輩は年齢は関与せずただ入学、入団したのが早いか遅いかだけで決まるので、薫にとって山岸さんは「年下の先輩」だ。

山岸さんにとっては久しぶりの再会で懐かしいから親しみを込めてそう呼びかけたんだろうけれど、薫からしたら彼女の言動はすべて「勝ち組の余裕の表情」「できることがあったら何でも言ってね(嘲笑)」ってわけだ、だから目も合わせられないしまともな会話もできないし相談なんてできるわけもない、屈辱の時間だったってことだ。

で、さらに他のレッスン生からも「コネじゃなくて実力」なんて明らかに薫への当てこすりな言葉を言われたことでさらにダウン。

(祖母、母が元紅華女優な娘も所詮は紅華に3回も落ちていて実力のない人物であることが皮肉られている)

そして祖母からやさしくかけられた言葉も薫にとっては辛い追い打ち、なにせ祖母は紅華時代はトップ女優でいまも当時のファンが見舞いに来ているっていうんだから。

そんな人物から遠回しに「自分が紅華に向かないと思ったら夢を諦めてもいいんだよ、別な道にも目を向けていいんだよ、まだ高3だから数多くの将来があるよ」って思わせられることを言われたらまあこれはもう泣きたくもなる。

だから境遇はダブルパンチで言われた言葉はトリプルパンチか。しかも後者は全て薫にとっては致命傷のダメージを負わされる。

そこから、ベンチメンバーながらも高校球児として自分のように夢を諦めないところを好きになった異性からの諦めの発言、これは応える、てめえふざけんなってのがつい出てきてしまうのも無理はないわ。

陸斗くんその後なんとなんとメンタル持ち直して大一番で勝ち越しのホームラン打って甲子園進出に貢献していたうえ、大学でも野球を続けていたね、どうやらあのとき好きな人から厳しく突き放されたことで底なし沼にハマッタかと思いきや、逆にあの突き放しが効いたのか男としての戦意を取り戻したみたいね、なにせ大学でも野球を続けて恥ずかしいメッセージをバス停に貼り付けているっていうんだから。

ああ、薫が4回めの挑戦にして紅華に入学できたのもそこか、好きだったからこそ見放して終わらせるほろ苦い最後を迎えたひとつの恋愛を経験したことでより一層女として磨かれたってことか、失恋で女は磨かれるって言うからね。

とはいえ1クール12話~13話で放映されるアニメでこのタイミングにスピンオフ回を入れられるほど余裕があるシリーズ構成なのか、あれ、ってことは、当作品は2クール以上放映されることが前提ってやつかな?

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