鬼滅の刃遊郭編第11話「何度生まれ変わっても」感想
最終回の今回は45分に拡大、そして続く刀鍛冶編の放映もすでに決定している。
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第11話感想
天元の柱引退や炭治郎らも重傷を負い客と遊女の数多の犠牲者と街を壊滅させる被害となりながらも満身創痍でようやく妓夫太郎との戦いが終結した鬼殺隊。
最後の最後に禰豆子に再びの役目が回ってきたわけだが、あの人は鬼なのに人間が鬼から喰らった毒を中和する血鬼術持ちなのかよ!
つい数週間前は本当に鬼になって堕姫とわりかし互角に戦っていたというのになんだあの変わりようは。
羅生門河岸とは遊郭の北東、大門から遊郭を見た時に左側のお歯黒どぶぞい(遊女が逃げ出さないように遊郭の周囲には深くて幅のあるどぶが掘られている)にあった安価で客引きをする最下層の遊女たちのいる長屋が並んでいたエリアのこと。
あ、堕姫や妓夫太郎が生まれた時にはもう現在地に移転したあとか。※遊郭は江戸時代の大火で日本橋から千束の現在地に移転してる
格式高い高級な店だと遊女の衛生状況も頻繁にチェックされるんだけど最下層、しかも堕姫は遊郭に姿名前を変えてずっと潜伏していた過去があるから大正時代からさらに100年以上も前のことになるのか、そんな時代の下の下の店ともなるとろくなチェックなんて行われず、しかも不衛生な貧民の相手をするためにどこで梅毒をもらってもおかしくないしもらったところでこの当時は医学知識にも乏しくて治らない病であったことから放置される(現在は抗生物質の投与で治る病になっている)っちゅう同じ遊郭の中でも激しい格差がある環境。
ちなみに江戸時代にはすでに梅毒の存在は認知されている。
そんな劣悪な環境で親の病気をもらいあざができ醜い見た目になりながらも生き抜いてきた妓夫太郎は客から金銭だけでなく命をも取り立て巻き上げてきたっちゅう悲惨な生い立ちが描かれたわけだけれども、よくよく考えてみたら戦いの最中に遊廓はちゃめちゃにして多数の客と遊女を犠牲にし、ファイナルアタックでもさらに街をめちゃめちゃにしたあの兄妹のことを許し安らかに成仏させてあげられるのかって言うとまたそれはそれで違う気がするんだよな。
なぜなら炭治郎と妓夫太郎は生まれ育った環境があまりにも違いすぎるから、たしかに炭治郎も無惨様により一家を全滅させられているが、それでも裕福ではなかったにせよ炭売りの跡取り息子として家族から愛されて育ってきたわけでしょう。
これに対し妓夫太郎は名前も付けられず人間扱いされてこなかったことに対しての憎悪が鬼になる前からずっと存在していて、鬼になる前から鬼になって客に取り立てまでしていたわけじゃない。
だから家族にずっと愛されてきた少年にまわりから汚物のような扱われ方をされてきた少年の何が分かるんじゃドアホってなるんだよな。
のわりに最後の最後になっていきなり梅のことを思う心優しいお兄ちゃんらしい一面をのぞかせてきたもんだから何じゃこりゃ!?ってなっている、それでよく上弦の陸に出世できたよな、妹のことを思えば炭治郎のように鬼にならないのが普通ではないのか。
私だったらそんなお涙頂戴な生い立ち語られても無駄ださっさと死にさらせってなってしまうよ、なぜなら一晩限りの夜のお楽しみを堪能してるさなかに犠牲になった遊女や客には何の罪もないからだ。
そんな輩を許してやれと言われてもごめんなさいわたしには許せませんとなってしまう…
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