時光代理人-LINK CLICK-第8話「信念」感想
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第8話感想
6話で語られた師匠から伝授された武技で窮地を切り抜けた、あのエピソード、特別編と銘打ってあったがまったくの無駄ではなかった。
結局誘拐されたドウドウ少年は3年間ずっとどこにいたの、あの連れ去った醜い容姿のおばさんの家にいたってことか、逮捕されたときに我が子のように育ててきたと言ってるがんなわけあるかい。
たしかに養子として購入された家で我が息子のように育てられて立派な大人になっている人物もいるがそれはごく少数派だ。
それにしてもようドウドウは生きてたよな、子どもの人身売買、臓器売買が横行してる中国で誘拐されてから3年ったらどこか知らない貧しい農村に運ばれてそこで過酷な強制労働をさせられた末に命を落としていてもおかしくなかったのに。
昨日見たルパン三世ではそんな人身売買の被害者が出てきたからな。
あのおばさんはどこかのヤミ組織の人身売買のブローカーじゃなかったんだ、いや、逮捕時の発言から元ブローカーか、本当はドウドウもどこかに売る気だったんだろう?
いや、もしかすると、トキが3年前のドウドウにダイブしたことであのおばさんは人身売買をしなくなり、その結果ドウドウも命を落とすことがなくなった、そんな過去の改変がなされた可能性さえある。
そう、ドウドウが誘拐されてからの3年間の動きは誰も知らないので、改変されたとしてもほんとうにそれが改変されたのかどうかが分からないのである。
あのおばさん、なんっでご先祖様には畏怖してるのに人身売買はできるんだよ…それこそあなたを見守っているご先祖様からバチ当たるだろ、そんな悪いことしててもご先祖様の単語を出したら無条件で怯え出すとかギャグかなんかかよ。
いや、トキがダイブしたドウドウから逆襲されたことこそがそのご先祖からのバチなのかもな。
そして過去と現在と未来っちゅう時間へのトキの介入についても考えたい。
なぜなら、当人たちも知らず知らずのうちに全く関係のなさそうなところで過去が改変され、その結果刑事から3人とも目をつけられる展開になってしまったからである。
今回トキは2度写真というか映像というかその世界へとダイブした、1度目は監視カメラの映像から、2度目は父親のスマホに保存された写真から、どちらも同じ日のほぼ同じ時間帯にダイブしている。
1度目のダイブの際にトキは会ってはいけないリン(と彼女の大学の友人)と出くわしてしまった、ちなみにリンとトキは幼なじみの関係である。
このときリンは暑さで目がくらんで誰かをトキと見間違えたなる発言をしているがそれはあんまり関係なさそうだ。
2度目のダイブの際トキはうまくドウドウにダイブできたが、このときトキが1度目のダイブでリンと出くわしてしまったシーンも描かれていた。
もっというと、1度目のダイブの際の時のトキの姿は監視カメラにばっちり記録されている、ダイブしたタイミングで刑事が見ていたカメラの映像にも突然トキの姿が追加されたんだろう。
ってことは1度目のダイブの時に起きたできごとは起きた瞬間に確定された過去の事実として改変され、それは未来にもずっと影響を及ぼしていくってことになる。
私は同じ時間に複数回ダイブした場合、1度目のダイブの結果は2度目のダイブになんら影響を及ぼさないと思っていたがその認識は完全に間違っていた。
過去にダイブして存在していたことそのものがしっかりと改変された事実として残されていた。
いままで過去が改変されたように見えなかったのはトキが誰か、と言うか写真の撮影者にダイブしたときにヒカルにより改変されないように指示、誘導されていたからだった。
しきりにヒカルからトキの存在感がどうこうと語られていたがその場にいあわせても人間からは全く気づかれなくても監視カメラの映像にはバッチリと映し出されている、存在感のあるないは人間の中での話でありカメラの映像には通用しなかった。
過去を改変するなとヒカルはしきりにトキに忠告しているけれど、依頼を受けてダイブすればするほどどんどん過去が改変されてってるっちゅうなかなかにおもしろい展開になってきた。
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