ルパン三世PART6第6話「帝都は泥棒の夢を見る 後篇」感想
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第6話感想
ルパンの夢オチだと思った!?残念、ルパンたちはバーチャルの世界に入り込まされてました!
とはいえ大マジメな探偵ものでおもしろい展開と結末だったね。
ルパンらがいたのは大正昭和の女性実業家、重富瑠璃子氏の少女時代の記憶をバーチャルに投影した虚像の世界で、五エ門も実はルパンと一緒に研究所に忍び込んだときにその世界へと入り込まされた人物。
波越警部や黒蜥蜴らが次元や不二子、銭形の顔にそっくりだったのはこれはルパンの方の記憶かな。
で、ルパンらがいたのは本当は研究所の実験室で、ポツンと置かれていたタイプライターは実験中に被験者が研究所の職員とやりとりを行うもの(タイプライターもバーチャルだからそう見えるだけで、実際はパソコンの可能性あり)ってなかなかいい仕掛けが練られていたように思う。
そして実はルパンは祖父である初代ルパンの活躍をそのまま追体験させられていたってオチも見事。
だからルパンがからくり時計を何のために誰のために奪うのかが前回全くはっきりせず、一度もはっきりすることはないままに事件は終焉を迎えたのね。
もともとそれも瑠璃子氏の記憶が生み出した虚像の産物だったから。
そして斬鉄剣の名前を出した時の反応で五エ門も現世の人間だとわかる要素もあったんだけど、五エ門はバーチャルの人物ではなかったのかと驚いたとともに、なるほど、あれルパンは一度名前を呼んでそのときの反応で現世の人間が否かを判別していたんだなってのが分かった。
五エ門の場合は五エ門と名乗っていたので次の段階として関連ワードを出して反応するかスルーするかを見て、反応するようなら現世の人間でスルーしたら違う、と見定めていたんだな。
だからルパンは怪盗なんだけどある意味では探偵でもあったわけで。
で、軍人側に小悪党がいたのは瑠璃子氏が発見した宝物を当時同じように傀儡政権作ってクーデターを起こそうとした人物に付け狙われていたことがあったんだろうねこれ。
ギャグ成分は全て抜かれているものの、仕掛けもうまく機能していたし昔のテレビシリーズを見ているようで満足でした。
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