ルパン三世 PART6第7話「語られざる事件」感想
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第7話感想
第3話~第6話が早々にゲスト脚本家回だったってこともあり第1話と第2話のストーリーをすっかり忘れてしまっている自分がいたよ。
ちゃんと事前に復習しておくべきだった。
さて、レイヴンとは別なルパンの敵側のポジションとしてセバスチャン・モランが出てきた、
さらに「教授」なる人物も出てきた。
シャーロックホームズものを描くうえでは欠かせない敵ポジの人物だ。
となると別な作品では主人公として国を憂いていた教授こと犯罪卿のあの人物も同じように敵側ポジとしてでてくることになるかな。
2021年の深夜アニメはその教授に始まり教授に終わる一年だったね。
まずはルパンがレイヴンのお宝を探る上で重要となるであろうリリーの失われた10年前の事件の記憶を引き出していくことを中心としたストーリーが展開されていく感じか。
リリーの記憶を経由して地下で暗躍しているレイヴンの組織を掘り当てるって寸法かな。
今回はそのストーリーの土台となるルパンとシャーロックの過去語りがなされた。
そしてルパンがこれから追っていくこととなる人物と、その人物と関係をしているのかしていないのかは次元もウワサに聞いた程度で不明だがまあルパンが怪しい匂いをかぎとっているからには関係はしているんだろう。
一度離れていたロンドンに戻る理由となった別な人物=セバスチャンも登場させてきた。
だとすると彼らもルパンと同じでレイヴンのお宝の情報を得る目的を果たすために犯罪を教唆していると考えていいかな。
まあ基礎を築き上げている段階なのでなんともいえんが、シャーロックがいまこうして積極的に事件を解決しているのは10年前のジョン殺害事件の真相にたどり着くことを目的としているってことで間違いはないだろう。
そしてこの積極的に事件を解決させていくことで単身サッカーで言うゴールネット的な位置にいるリリーをディフェンスするキーパー役になっている、と。
前に飛び出しまくっているから地雷踏んでしまわないか不穏でたまらないけどな。
なんだか当作品のシャーロックと別な作品に出てくる超有名小学生探偵と行動原理はクリソツだな。
さっそくロンドンに戻ってきたとの情報をどこからか聞きつけたのかルパンの身内に変装してきてたからね、どおりで一瞬のうちにレストレードとぐでんぐでんに酔っ払っているはずの銭形がいきなり男らしい姿になっていたと思ったらあれやっぱり変装だったのな。
ずっとルパンの過去語りに集中していたからもはや隣にいる銭形が変装であることを考えてもいなかった。
さっそくリリーの記憶の領域に足を踏み入れていくわけだけど、ルパンは自らジョン殺しの犯人になるっちゅう悪役を買って出たかな、幼いリリーの記憶をあえて飛ばし、レイヴンの男たちから保護させるために、レイヴンから遠ざけて事件に巻き込ませないように。
となると、ルパンが10年ほど経ってからリリーの前に再び姿を表したのも合点がいく。
幼いうちになんでもかんでも負担させるとどんどん壊れていっちゃうから、ある程度成長するまで待って必ず知ることとなる真実と向き合う精神的な余裕もできた頃合いで現れたほうがことがスムーズに動いてくれるからね。
そういう意味ではルパンとリリーの父がわりとなっているシャーロックは同じ目的で10年間それぞれの活動をしてきたってこと。
自らリリーにとっての悪役になることを買って出たルパンが10年後、リリーを、話を動かしに起爆しに舞い戻ってくるって展開がまたいいんだよなこれな。
ずっと事件解決に奔走してるホームズに、寂しさを覚えていたリリーがラスト、久しぶりに家族団欒の朝食をとっているときの幸せそうな笑顔が印象的だった。
この光景が毎日続くことを心待ちにしていたんだよなリリーな…
しかしなんだろうね、構成が構成なので他作品がこれからストーリーも大詰め、終盤の盛り上がりポイントに差し掛かるってタイミングでまだ序盤っちゅうやけに妙なことになっているのは気のせいではないだろう。
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