ルパン三世PART6第15話「祝福の鐘に響けよ、銃声」感想
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第15話感想
今週からゲスト脚本家による「女」にまつわる1話完結回。
ということで初回は次元がかつて愛した女の話。
ミレーヌと次元はかつて恋仲で、その後次元がルパンの相棒になったことを機に自然消滅かなんかで別れ、ミレーヌはその後伯爵と出会い永遠の愛を誓ったが、もう一度だけ次元に会いたい、と伯爵家伝統の品であるというマルセイユの涙を利用してルパンを誘き寄せれば次元も来るだろうと考えた。
正しくは自然消滅というよりかは自分の生死が隣り合わせな危険な人生に女を巻き込ませないっちゅう生き様によるものかな、別れた理由は。
そのマルセイユの涙はルパン曰く幻の品だったというがなぜかフツーに現物がラストシーンで登場してるんだけど現物はどこにあった?
ミレーヌが盗み出したわけではないでしょ?あれは伯爵が贈られたものだからね。
だから伯爵は父が母になる人に贈ったマルセイユの涙を母の死後に回収したのちずっと人目につかないところに保管していただけではないかと考えているが…
とはいえ、最後にミレーヌとの未練を打ち消すかのようにマルセイユの涙を海に投げ捨て、彼女を愛したことそのものを幻にして立ち去る次元が最高にクールでたまらなかったね。
次元には涙は似合わないが、流したかったであろう涙はマルセイユの涙を通してこの広い広い海へと消えていく。
ああ、やはり次元も一瞬だけではあるがミレーヌを愛していたことがよくわかるよ。
本当にスピードワゴンはクールに去るぜを自でいくような男だよ次元は。
女も洒落たことをしてくれてるじゃないの、キキョウの花言葉は「永遠の愛」、だから次元に永遠の愛を誓っていて、次元の傷が癒えたとともに訪れたであろう別れのときは本当に悲しかったはずだ。
ってことはあのマルセイユの涙にはミレーヌの次元との別れで流した涙も詰め込まれているっていうことか。
なるほど、次元はそのミレーヌの流した涙も海に投げ込むことで彼女と伯爵の永遠の幸せを願ったってわけなんだな、やはりクールでワイルドだで次元は。
珍しく帽子をかぶらない次元の素顔も見られたが次元は帽子と湿ったタバコ、あるいは着こなすスーツと全身を使ってクールに生き様を語る男だから目にメッセージを込める展開はなかなか見ないのよね。
この次元と彼がかつて愛した女の展開を主に描きたかったのか敵役のジャッカル兄弟がふたりともあっさりとやられていったのには逆に拍子抜けしたが、まあそれでも次元のクールさを存分に引き出したいいエピソードだったように感じている。
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