MARS RED第7話感想:中島岬がヴァンパイアになるまで

2021年春アニメ



MARS RED第7話「手紙」感想


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第7話感想

今回は関東大震災の日の夜、月島にてヴァンパイアの山上が太陽の光を浴びて消滅したのと引き換えに前田が瓦礫から救出されたけれど腹部の損傷を受けて動けなくなっていたところにデフロットが現れて1年前の冬の日のことを回顧するエピソード。

1年前の冬、雪の積もる日に中島岬は東京駅に降り立った、帝国劇場の住み込み役者になるためだ。

特別扱いを求めない岬に劇場が用意したのは他の役者たちも寝泊まりしているバックヤードの一角にある薄暗い屋根裏部屋、だがそこは住み込み役者の一人、デフロットがねぐらにしている場所でもあった。

さっそく岬も舞台に合流しサロメの稽古がはじまるもデフロットいわく、岬の演じるサロメは誰かの演じている役をなぞっているだけにすぎないという。

デフロットの演技指導を受けつつ稽古が進み本番の日が近づいてきたある日、岬は多忙の父親に変わり時折赤坂にある実家に帰って手紙を受け取りに帰っていて、その手紙の中には会ったことはないが許嫁である前田のおじさまからの手紙も含まれていた。

髪をバッサリと短くした岬が実家に戻り前田に当てた手紙を書いているさなか、頭巾をかぶった男(ルーファス)が英国からアレクラの原料を入手したとの報告をしに家にやってきているのを見てしまう。

劇場に戻った岬は父に不安を感じつつ舞台稽古をひとり行うも、なんと舞台のセットが倒れてきて彼女は下敷きになって瀕死の重体になってしまった、デフロットは岬にアレクラを飲ませヴァンパイアへと変え、そして月島へと運ばれていった。

ときは震災の日の夜に戻り、動けなくなっていた前田も岬の約束を叶え、お前もヨカナーンの役を演じきれとデフロットによりアスクラを飲まされようとしていた。

同じ頃、白瀬葵はシベリアに出征する幼なじみの来栖をやさしく送り出し、新聞社の取材でサロメの本番を何も期待せずに見たところ彼女の演技に大ハマリして今度はロミジュリも取材させてくれと頼み込んでいたのであった。

第1話の前日談なエピソードってことで見るならやはり第1話もペアになるだろう。

さも東京駅に降り立ったもんだから中島岬は地方から出てきたような描写かと思ったら、実家があるのは赤坂の氷川町(現在の赤坂6丁目)ってそれ本当に目と鼻の先じゃないかい!

あの堅物っぽそうな前田が顔も見たことがなくて名前と家柄(中島家の人間)だけ知ってる許嫁の岬に押し花も添えた甘い文面の手紙を何通か送りあってるなんて割と柔らかい一面ももっていたのね。

前田が岬の許嫁であることを知っている現段階で再び第1話を見てみるとまた違った面が見えてくる。

半年ぶりに東京に戻った前田が6日前に○吸を捕獲したとの報告を受け月島にある特務隊の基地に向かうとそこにいたのは一人の若い女性。

ただ、前田は彼女に今まで一度も会ったことはないし検体名も月島岬(中将自身の娘がヴァンパイア化したことから識別用に名前を変えた?)になっていたが、前田はどのへんで○吸が自分の許嫁であることに気づいたんかねえ。

顔を見たときにハッとしていることから会ったことはないけれど互いに手紙のやりとりを続けていてサロメで主演やることを文面で伝えているし、許嫁になったときに中島中将から双方が互いの写真を見ていそうだし、だから「ヨカナーン」のくだりで気づいた可能性もあるな。

じゃあ「ヨカナーン」のところで気づいていたって仮定で話をしちゃうと、中島中将から意思疎通が困難だというなら廃棄もありうると言われたときに乱れたのもそういうことだし(廃棄だけは困る、ヴァンパイアになってもいいから彼女を生かせてほしい、彼女の約束の通りサロメの舞台が見たいんだ)、かわいい字って言われたのもそういうこと(腕負傷する前は利き腕である右腕で達筆を書いていたけれど、慣れない左腕で文字を書いてるのを見て岬は本当にそう思った)、ちなみにこの直後、惚れていた女の前だからと前田は森山の書類にものすんごく頑張って自分の署名をしてたりする。

岬のことを職業的に○吸と呼んでた前田が帝劇に行って事故を目の当たりにした後に、彼女によく似た白瀬葵を見て岬って呼んでるのを見るとなんともいえないものがあるね。

前田、岬があなたのことを舞台に出てくる恋人のヨカナーンとダブらせるかたちでひたすらに役を演じている特別な舞台で見るサロメはどうだいってなっちゃう。

と1話の伏線回収もしつつ、裏では中島中将のところにルーファスが訪れてアスクラの原料となるヴァンパイアの血液を用意していた、若者に血を流したくないとの名目で俺たちで金剛撤兵計画を成功させて闇から軍を乗っ取る計画だっけか、その計画がこっそり進められている前半の話の回収もしてた。

前田が思わぬところからアスクラ飲まされてヴァンパイアにさせられそうなんだけど?

ヴァンパイアはなにも特務隊や金剛鉄兵だけではない、こっちもいたのを忘れてた、しかもこっちは岬と同じ帝劇の劇団員でルーファス側の人間だ。

これまさか、事故に見せかけて舞台の大道具のセットを時間差で崩壊させて岬を下敷きにさせたのは実はルーファスの計画を進めるデフロットの策略ではないよな??

彼女をヴァンパイアにすればいずれは許嫁であるところの前田もヴァンパイアにでき、岬がずっと願っていた、前田に舞台を見せる希望が叶えられる…そういう方向に進めるための。

そう思えてならない。

それはないか、単純に前田に彼に見てほしいから演技を必死こいて学んだ岬の舞台を見させるために死にゆく彼女を死なせないためにヴァンパイアにしたんだろう。

そして前田もここでお前に死なれては岬の約束はどうなってまうねん、とこちらもヴァンパイアにさせていく、と。

だがもう岬はすでに東京駅前で第1話ラストで前田の目の前で太陽の光を浴びて消滅しちゃってるんだよな、だとすると前田は岬の舞台が見られない(月島で前田だけの特別な舞台は見たけれど)ってことは、前田と初めて会えて、幸せそうに目の前で消えていった彼女のためにヴァンパイアと戦う、そういうふうになるのかな。

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