MARS RED第8話感想:ワクチンの名の下にヴァンパイア化させるルーファス

2021年春アニメ



MARS RED第8話「煉獄」感想


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第8話感想

今回は白昼の東京を襲った烈震の発生から数日が経過し、月島から逃げだし壊滅的な被害を受けている東京の街をあてもなくさまよい特務隊を探す来栖の目の前でヴァンパイアが人間を襲い襲われた人物もまた新たなヴァンパイアとして人間を襲い、彼らを鎮圧させるためにヴァンパイア化した金剛鉄兵が探して回る光景が広がっていたエピソード。

来栖は無事に生き残った人物から円満屋も行方不明になっているとの話を小耳に挟み、さらに、陸軍はヴァンパイアになるのを抑制するワクチンを市民に配布していて、一部の市民や軍兵はそのワクチンを飲んでいたが夜も明けると飲んだ人物が燃えてしまい姿が消えてしまったのを目にする。

無事であった白瀬葵も完成間もない帝国ホテルにて生存者にパンの配給をするボランティアをしていたところに並んでいた編集長により会社は潰れたがそのかわりにホテルの部屋で仕事を再開すると言われ、浮かれてヴァンパイアの取材に出ようとしていたところ来栖らしき人物の姿を見かけるも見失っていた。

数日さまよった結果山上の家にたどり着いた来栖は、自宅が倒壊するも命は無事であった妻から地震から10日後に背の高い軍人がこの前訪れ、目を離した間にいなくなったかと思えば夫が持っていた品が落ちていたことを聞く。

この一連の計画は実はすべてルーファスの策略、そう、彼は地震で市民が混乱しているうえ衛生状況が劣悪になっているこの状況下を利用してワクチンと称して市民を軒並みヴァンパイア化していたのだ。

ある夜来栖は橋においてヴァンパイア化した市民が別なヴァンパイアの少年少女を襲っているところに居合わせた、少女らを救った来栖は偶然天満屋と再会し居場所をなくしたヴァンパイアを匿っている隠れた施設へ送り込む。

この施設では生き残ったヴァンパイアが数十人程度いて、来栖たちは彼女たちからヴァンパイアになった経緯やその後のことについて話を聞いていく。

その一方で来栖は天満屋から金剛鉄兵について話を聞こうとしたがこれといった情報は入らなかった、一方で番頭は建設途中のトンネルの奥深くに保管していたヴァンパイアの薬を見せるも、残っている数が多いことから自分たちがすでに敵の手の中にいると判断、するとそこにルーファス率いる金剛鉄兵が多数現れ2人に襲いかかってきた。

だが金剛鉄兵のなかで突如仲間割れが発生して全滅してしまう、その原因となった者を殺めていくルーファス。

一方で来栖はこの仲間割れに乗じて番頭とトンネルから地上へと脱出し、夜の東京の街においてほかの零部隊の面々を探すことにしたのであった。

あれもうなに、地下鉄の工事は始まっていたっけ?番頭さん、地下鉄建設予定地にいて万世橋まで何たらかんたらって言ってたけれど、日本初の地下鉄、上野〜浅草の建設が始まったのですら震災後の1925年だぞ?

すでに地下鉄の線路を引くトンネルの躯体も完成してるじゃない、帝国ホテルの開業は1923年7月と正確だったのに、ここだけ10年ほど未来にタイムスリップした?

月島も崩壊して床の裂け目に飲み込まれた来栖はおそらく運河に落ちたか、月島は埋立地だから周囲は運河に囲まれている、いや、よく考えると地震の発生は正午前だから違うな、運河に落ちると日の光を浴びて確実に燃え尽きる、ならば地下に張り巡らされている上下水道か、暗闇のなか水に流されたけれどどうにか助かったらしい。

他の特務隊の面々を探そうにもヒントがないから当てもなくさまようしかない来栖が見たのはヴァンパイアになった市民を中島によりヴァンパイアになってる金剛鉄兵が鎮圧して回る地獄絵図。

被服工廠跡地の火炎旋風(この日の東京は強風吹いてて正午前でかまどで昼食を作る家庭が多かったのもあり火の周りが非常に早かった)で家財道具を持ち出して避難してきた38000人が一気に命を落とし跡地を埋め尽くしている様子も写真や絵でしか見たことがないが地獄だったけれど、どれだけの人間がワクチンを飲み感染しているのかわからないヴァンパイア病もそれもそれで地獄だ。

しかも少年少女でさえ倒壊したか燃えたか家から投げ出されたのち親に飲まされたかヴァンパイアになってしまっているっていうんだから。

山上の家に訪れた時に無事だった妻の姿と幼馴染の白瀬葵が無事だったのを一瞬見届けて去って行く姿がが数少ない癒しでもあり切なさも感じられる。

その夫は瓦礫から前田を助けたときに日の光を浴びて燃えて消滅してしまってるけれども。

そうか、来栖はあの激しい揺れで床の裂け目に落ちてるからこの事実を知らないのかな。

しかもそのヴァンパイア騒動はルーファスがこの震災の混乱に乗じてよからぬことを仕掛けてきた結果だからね、市民に対して中国製のワクチン、シノパックを配布して経口投与させることで逆に感染爆発させているっていうんだから。

これはなんだ、視聴者に2億5000万回分の契約がなされてるファイザー製のmRNAワクチンを打ちなさいってメッセージかな、いや、この展開自体がまったくの偶然であることは重々承知しているけれども。

ちなみに中島曰くワクチンの製造場所は小石川、つまりは東京砲兵工廠、現在は後楽園ゆうえんちや東京ドームがある場所。

ここで震災が起きる瞬間までワクチンを量産していたが、震災で甚大な被害をうけているはず、既出荷分がすでに配布されているってことだろう。

朝鮮人が井戸に毒を仕込んだデマとどっちが悪質だろうか、どっちもどっちだよな。

それどこのチリとモンゴル?と思いつつ見て行くとこれどないなっとんねん、金剛鉄兵の隊員の一人が紫の目をしたかと思えば仲間割れしだしたっていうんだもの。

さて、来栖は陸軍の兵士がワクチンを配り、ヴァンパイア化した無数の人間を金剛鉄兵が探して回って鎮圧する光景を見てまわりつつ葵が無事であることを認め前田やスワ、タケウチの情報を求めあてもなく東京中を歩き続けるしかなかった。

彼は若き軍人ってのもあって大した戦力にもならず、上からの指揮系統もないいま、仲間の喪失で戦意そのものも消失している。

だから目の前にヴァンパイアや殺戮マシーンと化してる金剛鉄兵の一部がいても戦えないし戦わない、せいぜいできることは冒頭に自分が特務隊の隊員であることを唱和で再認識し、地震があろうが街をじーっと見つめる地蔵にお供えをすることとすでにヴァンパイアになっていて、大人たちに取り囲まれている幼子を助けることと、出会した金剛鉄兵からうまく逃げることのみ。

もはや名乗り口上を述べる口調すら弱々しかったからね。

ヴァンパイアで軍人ではあるけれども、それでも戦いの経験が少ない、中島の企みを知ってもなにもできずにいる一人の弱々しい若者のひとりであることがよくわかる。

だがその若者はそう簡単には迷いが晴れて強くなれる、わけではない。

とりえのない中年が転生したらいきなり強くなる異世界チートものじゃあるまいし、いきなり強くなれるんならとっくに現時点で強くなってるって話。

とはいえ、ナマズが鎮まり、崩れる街並みを横目に助かった人々を助けて生きようとしてる幼なじみの白瀬葵を遠くから見届け、道に立つ地蔵や無事だった山上の妻に道を示してもらい天満屋との再会やワクチンと称した市民のヴァンパイア化、金剛鉄兵との邂逅もありただ道に迷ってるだけじゃないってのが来栖の現状の立ち位置でもある。

名乗ってもまったくの無意味な奴らには戦いで制圧するしかないのだから。

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