モブサイコ100Ⅲ第11話「モブ③~トラウマ~」感想
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第11話感想
ツボミちゃんへの告白に向かう途中に事故に遭ってから街を破壊しながら彼女の元へ向かう大暴走するようになったモブを止めるべく「爪」の幹部や肉体改造部の面々ら何人もの人間が説得や人柱になってエネルギーを吸収しようと強力な攻撃で吹っ飛ばして拳を交えることを試みるも全く効果はなく、生徒会の会議の最中だったモブの弟、律も荒廃した街とアスファルトについた流血痕を見つつモブのもとへと向かっていくもやはりモブでさえ止めることもできず調味市内に巨大竜巻を起こしてしまった。
ああああもう、街がガレキの山になりガスタンクも破壊して街中が大破壊されてるもんで事態の収拾がまったくつかなくなってるよ、いまのモブはツボミちゃんにどうしてもなんとしても告白したい!俺が告白しないといけないんだ!ってそのたぎった思いだけが先行して暴走しちゃってるからな、もう誰も静止しようが説得を試みようがなんら意味がなくなっちゃってる。
みんなモブの前に出てきては止められず立ち去る彼の姿を見るしか無くなってしまってる。
爪の幹部らにいたっちゃ今期出番がないと困るからとりあえず出してみました的な感じになっちゃってる。
しかしこのままツボミちゃんのところに行ったとて告白がOKされるわけでもなく、多分断られる可能性の方が高いというか通常時と比較してもより高まっただろうがそれでも男ならばあの子を他の男に取られるわけにはいかない、俺はどうなろうが引っ越しで会えなくなってしまう前に絶対にきちんと告白したいししないわけにはいかないっちゅうこの焦燥感が暴走を生んでいるんだよな。
もはやいまのモブがやってるのは自分もツボミちゃんに振られるんじゃないかと気づいていながらもいやいやそんなことはないはずだ、きっとオッケーしてくれるはずだとするふたつの自分自身に対する戦いなんだよね。
(幼なじみながら何年もまともな会話してない時点でモブもそこらの男子生徒と同じくらいにしか見られてないって現実はここでは言わないでおこう)
まあフツーの人であれば高校大学と進むにつれて自分自身を知ることで特別な自分ってのはどんどんいなくなっていくんだけど、いまや逆に特別にならないと将来はそこらのうだつの上がらないおじんといっしょになるって空気が蔓延してるからか自分自身の内面を見つめることを放棄してどうにかして何者になりたい、何らかのステータスが欲しい人が増えていて、その結果自分は周りとはちがう特別な人間である、だが社会が俺の能力を認めてくれないんだ!って考える痛い輩が成人になっても3040になっても量産される、むしろ年取るごとにより害悪になっていくってややこしいことになってるのよね。
確かにその様子はある種の夢遊病ではある。
そして理想と現実がどんどん乖離していった結果、ネット上で正義マンがどんどん量産されていく…
まあモブの場合は何もない平凡な男子となにかの超能力が使える非凡な男子との間で中学生のうちに戦っているんだから大したもんだよ、あまたの男子が自分はひょっとしたら超人じゃね?と思い込むの、たいてい中学生だからな。
あとはどうモブが自分の中でふたつの自分に折り合いつけて納得させていくかになっていくのかなあ。
だからもう誰かが止めようとしたって自分がどうすればいいのか答えを見つけるまでは全く無意味なことになってるんだよな…ってのをわかってほしいね。
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