NIGHT HEAD 2041第2話「偽物 -Deception-」感想
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第2話感想
ミラクルミックなる男の逮捕で能力者は思想法により存在自体が人物信仰の対象となりえるため国家反逆罪で逮捕されることを知り、自分たちも捕まる可能性があるとわかり居場所が実は研究所にしかなかったことを改めて知る霧原兄弟。
つまりは能力者そのものが国の存亡を脅かす危険因子だって理由で狙われてしまうってこと。
話自体はわりと平坦だけど描かれてる内容が内容だけに興味が湧いてくる。
今回登場したいかにもな風貌な女は実は政府、保安隊の側の人間で、どう考えてもモブっぽいダイナーの若い女性が実は国家反逆罪で指名手配中の能力者だったちょっと予想してなかった展開。
あのダイナーのウェイトレス、地味にちゃんと名前まで起こされてたからね。
で、今回逮捕されたミラクルミックはもともと持っていた反社会的な思想を利用され、ハニートラップにかかってしまったってことになる。
あんな怪しい顔してても、男は男なので色っぽい女にはめっぽう弱いのだ。
なかなか興味深いのは、政府は能力者を国家反逆者と見なして見つけ次第逮捕することになる一方で、保安隊って名目で能力者をこっそりと研究して育成させている点だわな。
政府は表向きはこれ以上の戦争の回避には人々の思想を国が一元管理することが望ましいとの理由で思想法を制定したんだろうけれど、その裏では能力者を欲しがってるってこと、先の大戦で自国が世界に張り合うには能力者の存在が不可欠だと考えたんだろう。
政府が絡んでない人間がマインドコントロールをすると捕まるけれど、政府の側の人間ならば怪しそうな人物に接触してマインドコントロールして思想犯にして逮捕することもやり放題ってなかなかにエグい。
立場の違いでしかないのに、その立場が違うとこうも待遇が変わるのが世の中ってことよ。
国民の思想を一元管理してるのはそんな裏側を知られたら困るため。
そして、霧原兄弟が御厨の研究所に15年間(実際はその研究所の中は時間の進みが遅いのか?27年間)隔離されていたのはそんな政府に発見されないようにしつつ超能力についての研究を行うため。
それは国も同じことを目論んでるか、一般人を能力者を育成させるための手段として。
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