オッドタクシー第4話感想:24分田中革命…からのそうつながる!?

2021年春アニメ



オッドタクシー第4話「機密事項一〇一アオキシュラノハナ」感想


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第4話感想

今回はゲーム会社に勤務している24歳、会社員の田中が幼少期、平均を好む担任により全員の持ち物が均一化されていたクラス内で唯一の力関係が分かる消しゴム集めが流行っていることを知り、クラスメイトで親が金持ちの佐藤との珍品消しゴム争いにのめりこみ親のクレジットカードの番号を勝手に書き出し、兄のパソコンをこれまた勝手に使うくらいまで張り合うもその頃にはもうクラスでは消しゴム集めが流行ってなくて、しかもオークションで10万円で落札した消しゴムも振り込んだまではいいが送られて来ず、明細を見られた親にコテンパンに殴られたエピソード。

大人になった田中は虚像を集めることを嫌っていたが、たまたま見つけたゲームアプリでランキング1位がオークションの出品者だったことを知り、彼を追い抜こうと超レアキャラだったドードーを集めるために10万円を課金したのを皮切りに、睡眠時間を削り500万円以上を課金した結果ようやくドードーを入手できたがそのとき道端でタクシーにはねられそうになったときにスマホを排水口に落としてしまい、どうにか直ったが保存していたアプリのデーターが過去にさかのぼってしまいドードーの入手も泡となって消えていってしまった末、幼い頃にペットショップで購入しかわいがっていたオカメインコも寿命で命を落としてしまった。

公園にてオカメインコを埋葬するなかで田中は箱の中に埋まっていた箱から拳銃を見つけ出し、大金をはたいて入手したドードーを奪ったあのタクシーを街中で偶然見つけたことで破壊衝動が芽生えていったのであった。

最初は流行に乗り遅れた田中少年が俺もクラスでチヤホヤされたい!って承認欲求が大人になっても自己満足の目標として一部が消えずに残りった一人語りかと思ったら最後にそことそこが意外な形でつながり、そして、それをきっかけに一人の男の人生が壊れていくって展開。

個人的にはあるジャンルについてのアイテムの収集趣味はないしスマホゲーも全くしないのでガチャの出現確率が小数点以下の超ウルトラスーパーレアなキャラに500万円つぎ込むことについてはあまり理解はできないが、なるほど、これはマニアにおけるコレクターズアイテムみたいなものか。

オークションで他の人間との競り合いになり10万円と入力するまでとガチャで手に入れたいキャラが出てくるまで500万円以上課金している時の心理は同じ、誰と戦ってるのかは知らないがこの競り合いに絶対に勝ちたい、誰も持っていないものを俺が手に入れたい、目の前に手に入りそうで手に入らないものがあるともはや理性も吹き飛んでしまう。

あるジャンルにのめり込むオタク気質のある人間がこれは欲しい、これは希少価値がある、と思えるものには生活を顧みずなんぼでもお金が出せる、それが自己満足とはわかっていても、いま自分がそれを所有していることに喜びを感じる。

幼少期に手に入れたかったものが手に入らなかったうえクラスでもちやほやされずに終わった、親に殴られる結果だけが得られ、本来の目標が達成できなかった、そんな衝動がずっとくすぶり、社会人になり使える金額が大きくなったことで衝動は課金の形で一気に発散されていった、欲しいものは絶対に手に入れてやるって思いがより増幅されていった。

違うのはそれが形のあるものか、それともサービス終了やスマホの故障のようになにかおきたら消去されてしまう単なるデータの一つか。

とはいえ大金をかけて手に入れたことには変わりはない、時間をかけて給料を注ぎ込み500万円以上かけて手に入れたものをわずか10秒でどこぞのタクシーに突っ込まれかけたことで一瞬で失ってしまったことに対しての恨みつらみ。

レアなアイテムを手に入れた達成感の大きさは今度は全てを奪っていったタクシー運転手への恨みへと変わり、それがたまたま拳銃なる武器を手に入れたことでますます増幅していく、そこにはもうゲームと現実の境界はない。

そんなひとりの男の少年時代の体験談をきっかけに、現在に至るまでの狂気に満ちた変化が24分に凝縮されていた良回であった。

良回といえるもう一つの理由が単なる田中の一人語りに終始せず、小戸川サイドの本編にもきちんと絡んでることよ、あの拳銃は前回ドブが小戸川との交渉が成立した結果隠したもの、それを今回たまたま田中が見つけ入手したことになる。

さらに、田中が競り合いには勝ったものの手に入れられなかった呑楽消しゴム、実は1話で白川さんが持ってて小戸川にプレゼントされたものだったりする、1話ではなんの気無しに交わされた話題であったが、いまは小戸川が所持している点、ここの伏線も序盤の消しゴム集めの話と絡めるかたちで見事に回収してきている。

持つもの=小戸川、持たざるもの=田中、大人になってもなお田中は持たざるものなのだ。

そして田中が落札しても手に入れられなかったあの消しゴムを出品した人物のIDにあるditchとは日本語に直すとドブ、これまでにさんざん出てきた指名手配班のドブと同一人物と考えてもいいだろう。

ドブはあのとき、田中から落札価格の10万円だけ奪い取ったのだ。

ここでも持つもの=ドブと持たざるもの=田中の関係が成立する。

全く関係ない一人語りのように見えて田中、ドブ、小戸川がこんなかたちで絡んでいるのな。

その呑楽消しゴムは小戸川を一方的に恨む田中と何も知らない気づいてない小戸川の対峙にどのように絡んでくるのか、そこにも注目しておきたい。

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