オッドタクシー第13話感想:すべての謎を開示してジ・エンド

2021年春アニメ



オッドタクシー第13話「どちらまで?」感想


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オッドタクシー第12話感想:今井の10億円争奪戦、ドブが田中に撃たれる回
オッドタクシー第12話「たりないふたり」感想前回の感想第12話感想今回はヤノと山本が今井の宝くじ当選金10億円を銀行から受け取りその金を芝浦のアジトへと一度持ち帰る一方でドブがオッドタクシー...

第13話感想

今回はドラレコの購入代金10億円のでどころである今井の宝くじ当選金をめぐり、パトカーを奪ったヤノと関口に追われた小戸川が深夜の東京をカーチェイスするなかで幼い頃の家庭環境を思い返す一方で剛力は小戸川の故郷において日記を見つけ主治医から彼の患っている病気の説明を受け東京に舞い戻り、白川さんを回収して小戸川の元へ向かっていくエピソード。

小戸川は見た目がセイウチのような姿をしていたことで周りの子たちからからかわれ、家は父親が忙しく、あるいは別な女をつれてなかなか帰ってこないことがあり母親がつらく当たってくることもあった、そんな父親とはときどき動物園へとドライブをしていたが、ある日女性関係が原因か、金銭が原因か一家心中をするまで追い詰められてしまった。

さらにホモサピエンスはM-1本戦に進めはしなかったが柴垣が馬場にコンビの続行を懇願、二階堂は三矢ユキ発見の報でいずれ自分たちが死体遺棄をしたと世間にバレてしまうのではないかと次第に追い詰められ、市村は中学~高校時代に実家が裕福でないことを周囲からバカにされていたことを思い出し、和田垣も柿花も田中も樺沢もこれまでのことを思い出す。

そんな田中、柿花、白川さん、和田垣、二階堂、市村、ホモサピエンス、大門兄弟とヤノと関口が見たもの、それは途中で寸断された橋において小戸川が札束を舞い散らせながら冬の冷たい海にダイブする光景だった。

海に沈む小戸川は久しぶりに家族3人が集まって夜のドライブをしたが実はそれは一家心中であったこと、意識を取り戻したら周りが全員動物の姿になっていて、援助を持ちかけてきたことを思い出していた。

タクシーはそのまま海底に沈んだが服を着たまま潜水してきた白川さんにより無事に救出された、救急車において小戸川は記憶障害を克服、周りの人間が動物ではなく本来の人間の姿で見えるようになった。

ドブ、二階堂ルイ、山本、ヤノ、関口、大門兄は逮捕され三矢ユキ殺人&死体遺棄事件は解決へと向かっていく、そこに今井が面会に訪れ、警察が回収した札束を全額小戸川へと寄付していった。

そして小戸川はこの札束を自分を援助してくれた交通遺児育英会に全額返すこととし、サウナにおいてマレーバクのおじさんことボスと会いに行き、「人を殺してはいけない」組の方針に反したとして引退を表明するボスに大金が保管されている金庫の鍵とともに感謝の礼を述べた。

自宅に帰った小戸川は押入れにいた野良の黒猫が無事だったことを確認し、タクシー運転手の仕事に復帰した。

樺沢は就職活動を開始して田中は因縁のアプリを削除し柿花は土木作業員として労働、ドブは留置所に入れられ白川さんと剛力は医師の仕事を再開していく、周囲の環境も変わるなか、小戸川のもとに負けず嫌いの和田垣が訪れたのであった。

レインボーブリッジが年末年始限定のスペシャルライトアップなのは時期的に正しい。

でもウンコやヘドロまじりの冬のクソ冷たい東京湾でよく白川さんは小戸川を救出できたよな。

一番の謎は関口の年齢、公式サイトのキャラクター相関図では33歳、でも逮捕報道では26歳となっていた、年を下にサバ読むやつはごまんといるだろうが上にサバ読むやつはなかなかいないぞ。

そしてこれ視聴していたみんな予想できてたのではないかな?

○三矢ユキ殺害の真犯人は和田垣さくら(海に遺棄したのは二階堂、山本、ヤノ、関口)、動機はオーディションに落ちたこと、これはのちのちオーディオドラマを聞いて分かったことだけど、メンバーにのし上がるために整形までしている。

○登場人物が動物の姿だったのは小戸川が父の購入した動物図鑑を熱心に読みふけり、自分をセイウチみたいな見た目してると連想していたこともあり、のちに不幸の出来事があり記憶障害を起こし他人の顔つきも動物に連想するようになったから。

○そのできごととは両親が一家心中し、小戸川だけ救出され生存したことによるもの

(ヒントはオッドタクシーOPテーマのMV、小戸川視点になったときだけシンガーが動物の姿になった、つまり本当の世界において登場人物は全員人間であることを示唆している、芸人のコンビ名がホモサピエンスなのもやはり示唆してる)

○小戸川の家の押し入れにいたのはすっかり住み着いていたかあるいは拾ってきた野良猫(OPに登場)、ふすまが多少開いてるし、人間の声がなかったことで猫なのは確定だったけれど、実は彼が失踪した女子高生をかくまってるのではないかと途中までミスリードさせる展開は見事にハマった方多そう。

キレイーーーにオチをつけてくれた。

人間の姿に変わったというか小戸川が過去の不幸な出来事を無事に克服したことで本当の姿で見えるようになったけれど、みなわりと彼がイメージしていた動物と姿が一致してた。

いやこの作品、他の作品が注目され覇権を握るなかで知る人ぞ知るダークホース的な作品かなーと思ってみてたけれど、蓋を開けて最後まで視聴したらこちらの期待以上の結末だった、BEASTARSみたいな動物をその見た目と生態のまんま擬人化した作品かと思いきやそうではなく、それでも登場人物がなぜに動物の姿だったのかってのもストーリー上必須だったし、ほかにもばらまかれた伏線回収もほぼすべて(大門兄弟がタクシー運転手を毛嫌いしている理由が明かされなかったこと以外)なされているし、小戸川はドブ&大門兄とヤノ一味を一網打尽にできたし1クールで完結させるタイプの作品において結末の迎え方が実にお見事。

ボスは反社ではある一方で身寄りのない子に援助するあしなが育英会的な慈善事業も行っていた、組員からのシノギはだいたいここに使われている、で、小戸川のタクシーにつけているキーホルダーはボスに助けられた子に贈られたもので、彼を含め多数の子にまっとうに生きるチカラをつけさせてきた、と、悪なんだか善なんだかよく分からんが、実話だと、一番大きな組も震災のときはいちはやく炊き出しを避難市民に配給してたっけね。

そのうえで、道中予想のできない展開もありと今期のあまたの作品のなかで一番楽しめたね。

幸せのボールペン&和田垣さくらのこと

今回和田垣が最後に持っていたボールペン、完全にスルーしていたけれどもこれ、実は本編内でちょこちょこ持ち主が転々としていたらしいな。

そしてこのボールペン、実は盗聴器が仕込まれていて会話は全て芸人にケッタイなダメ出ししまくる長嶋聡くんが会話を傍受してる設定。

ちなみに各話における持ち主は…

第1話〜第1.3話 タエ子(第1話)→剛力(第1.3話)→小戸川(第1.3話後)

第2話〜第2.5話 小戸川のタクシー(第2話)→山本(第2.5話前)→市村(第2.5話)→二階堂(第2.5話)

第3話〜第3.5話 小戸川のタクシー(第3話)→二階堂(第3.5話前)→馬場(第3.5話)→柴垣(第3.5話)→今井(第3.5話)

第4話〜第4.6話 小戸川のタクシー(第4話)→今井(第4.6話前)→小戸川のタクシーに置き忘れ(第4.6話)

第5話〜第5.6話 小戸川のタクシー(第5話)→山本のカバン(第5話)→長嶋聡が回収(第5.6話)→小戸川にホモサピエンスに返すように進言(第5.6話)→小戸川(第5.6話)

第6話〜第6.7話 今井のカバン(第6話)→小戸川(第6.7話前)→事務所に届ける(第6.7話前)→馬場(第6.7話)→警察(第6.7話)

第7話〜第7.8話 大門弟(第7.8話)→大門兄(第7.8話→第7話)→渋谷で捨てられた(第7.8話)

第8話〜第8.8話 呑楽のプロデューサーがたまたま落ちていたのを拾った(第8.8話)→タエ子(第8.8話)

第9話〜第9.9話 タエ子(第9.9話前)→山本(第9.9話)→ヤノ(第9.9話)→山本に返却(第9.9話)

第10話〜第10.10話 山本(第10話、第10.10話)→二階堂(第10.10話)→和田垣(第10.10話後)

第11話〜第11.10話 和田垣(第11.10話)→ここで和田垣に盗聴バレる→渋谷駅新南口に捨てられる

第12話〜第12.11話 渋谷駅新南口(第12.11話)→長嶋聡が拾う(第12話、第12.11話)

第13話〜第13.13話 長嶋聡(第13.13話)→タエ子に返却(第13.13話)→和田垣がタエ子と長嶋聡を殺し?奪う(第13話)

ここで長嶋聡により盗聴器を仕掛けたのがやまびこのタエ子ママであることが明かされた。

ペンの持ち主の時系列的には第1話→第2話→第3話→第4話→第5話→第2.5話→第3.5話→第4.6話→第6話→第5.6話→第6.7話→第7.8話→第7話→第7.8話→第8.8話→第8話→第9話→第9.9話→第10話→第10.10話→第11話→第11.10話→第12.11話→第12話→第13話→第13.13話→第13話ラストってルート。

オーディオドラマにある小数点以下の数字は関係している本編のエピソード数と一致(第2.5話は第5話のあとの時系列)。

このボールペンは2本あるのではないか?との考察もあったけれど1本で確定、時系列が前後しているだけ。

そしてオーディオドラマを踏まえてラスト、和田垣が小戸川のタクシーを探して乗ってきた理由を考察すると結構この子はドス黒いことがわかった、というかこのオーディオドラマを必ず聞かないと和田垣のラストシーンの行動の理由がつかめない(聞かなくても洞察力があればある程度推察はできなくはないけれど)。

本編でもオーディションに落ちた自分がメンバーにのし上がるためにメンバーの子を×してその子に似た顔つきになるように整形までするっちゅう謎に行動力があるからな。

彼女はこのボールペンで盗聴されている!まずい!とわざとに人通りが多い街の目立たないところに捨てて誰が拾うのか=仕掛けた野郎は誰か見張り、長嶋聡が拾ったのを見届けて配信してる盗聴内容を傍受して一連の盗聴の仕掛け人がタエ子であることを特定次第、タエ子と長嶋聡を口封じのために殺害、三矢ユキの件で彼女も事情徴収を受けたであろうがここでは嘘を突き通す。

さらに自身と本物の三矢ユキを別々なタイミングでタクシーで事務所に送ってるからこいつも本物の三矢ユキを知ってるはずだと確信し、小戸川のところに凸して彼も口封じで殺害…って流れなわけだろ?

どおりで今回ラスト、観客がまばらな青空お笑いフェスにどんなイベントにも必ず現れて批評をする長嶋聡くんがいないわけだよ。

母親から言われた「どんな手を使ってでも夢叶えてみせるけん」の「どんな手」がメンバー殺害と整形なんてクソ物騒すぎまっせあなた。

あの笑顔の裏にそんな黒い心が見え隠れしていたわけだからな。

ちょっと大門兄弟仕事してーーー!兄捕まってるみたいだけどーーーー!!

不穏さも見え隠れしてる、そんな結末だった。

コメント

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