乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X第8話「お見合いしてしまった…」感想
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第8話感想
カタリナはほとんど出てこず、今回の主役はニコル。
カタリナのことが好きだけど彼女にはすでにジオルドっちゅう婚約相手がいてキスしてるところも見てしまった。
ならはいっそ諦めて家のために他の女性と結婚するしかないか…と見合いを受けるも、カタリナのことばかり考えて身が入らず、結局一度会ったっきり断ってばかり。
そんななか、ソフィアからは略奪を含めたロマンス小説を勧められ、さらに憧れの女性のように自分も魔法省で働きたいと一本芯の通った生徒会の後輩と見合う機会があり、彼女から自分に正直に生きろと後押ししてくれる一言を言われたことで、ついにカタリナ一筋に決めることにしたって話なんだけど、ついにニコルもカタリナ争奪戦に本格参戦しちゃう感じ?
結婚を意識してしまうと相手の異性には何も話せなくなってしまうけれども、恋愛を意識しない異性には何でも話せてしまうのは男女関係あるあるだよね。
相手が知ってか知らずかカタリナのことをよく知っている人間だとしても。
プロフィールをろくに見てないから見合い相手のフレイが生徒会の後輩であることを知らなかったニコル、見合いを受けると口では言っても本音では本当に見合いに対して全く気乗りしてないのな。
結局見合いをしようがニコルの頭の中はカタリナカタリナカタリナだったけれど、これ、好きな人を忘れようとすればするほど想いが逆に増幅してしまうのもこれも恋愛あるある話だったりするんだよね。
良い家柄ってのを大事にしないといけないから恋愛結婚もできない貴族階級はこりゃ大変だわ。
だから自分に正直になるのはホント大事、昔のように好きでもない人と勝手に政略結婚させられるよりかは、好きになった人を他人から奪ってでもモノにしたい、その気持ちの方が尊重されるべき、これが現代の価値観ね。
でもニコル、カタリナは実質フリーとはいえ周りは強敵だらけよ、なんてったってジオルドだけでなく現状男性だけでなく女性すらカタリナを虎視眈々と狙うオオカミだらけだから、あなたもすきあらば懐に飛び込むオオカミにならんといかんわけで。
略奪愛とか憧れるわ、昔職場で彼氏持ちの女性を自分に振り向かせることに一度だけ成功したことはあるけれども、そのまま最後に一度押せばよかったものを引っ込んじゃったからなんでか交際には発展しなかったんだよな。
親子そろって略奪愛とかそれ晩年、親子で酌み交わす酒のアテになりそう。
だからニコル一家はみんなして未来的な価値観を持ち合わせているってことだな。
ソフィアがロマンス小説を強く好んでいるのは両親の馴れ初めが略奪婚だったからっちゅうきっかけも同時に語られてこれもわりと好印象。
一方でまーたカタリナは出番が数分しかなかったのに無自覚に一人の女性を攻略してるよ、彼女はジンジャーって名前なんだけど、なんでもはっきりと態度に表すもんだから周囲から評判があまりよろしくない相手のことを良いところもよろしくないところもしっかりと見てウキウキで語っていくってのが彼女の魅力、持ち味だからね、そりゃ女性陣も彼女に惚れるわな。
地味にジンジャーとフレイも友人同士だった、フレイが生き方に迷っていたときに生徒会で出会ったのがジンジャーで、彼女がなんでもズケズケと強くはっきりした態度を見せてるのを見て、自分もジンジャーのように強く生きてみようと思ってみたってな関係性かな。
最後、ひそひそと悪口言われてしまいずっと気にしていたジンジャーを救ったのがフレイだったけれど、以前自分の生き方を導いてくれた相手を救う関係の描き方は見事だった。
ジンジャーのようにはっきりした態度を取る人ってとかく嫌われやすいのよね、建前を大事にする日本人にとって、いきなりずかずか入り込んでこられると失礼だから。
自分に対する二人の女性の悪口をさえぎるかのようにカタリナが語る率直なジンジャーの印象も本人にはしっかりと届いていると願いたい。
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