王様ランキング第2話「王子とカゲ」感想
前回の感想記事

第2話感想
非力で耳が聞こえないから王の素質がない、と言いたげなボッジに変えてダイダを次期国王にしようともくろむ汚い大人たちの思惑とそれに振り回される子どもの姿にお見事!と拍手を贈りたいいい構成だった!
前半にカゲが送ってきた境遇を描いたことで後半、あることを吹き込まれてダイダからひたすらに容赦なくボコボコにされるボッジを見て自分の境遇を思い出し、盗みをやめてボッジの味方としてタッグを組む展開に説得力がでてきていた。
昔は温厚だったけれど家なき子の安達祐実みたいな性格になってまで生き抜こうとするカゲ、コソ泥の道具にしか使われなかったがハエがたかる残飯や住まいを恵んでくれる悪人の男にさえ愛着を持つようになるあたり、一族を殺されいきなり孤独の身になったことは相当な寂しさを覚えたことだろう。
大金で売られて再度の逃亡の身になってもなおその男の元に住もうとしてるんだからな、物投げつけられようが蹴られようがメシと住まいを与えてくれる男のもとにしかこのときは居場所がなかったってのを感じさせてくれる。
そんなカゲが、目の前で大人たちの思惑により全身をコテンパンに殴られて包帯ぐるぐる巻きになってもなお強くなりたいと願い重い剣を持とうとするボッジに心揺れ動かされ味方になることを申し出たんだぜ。
涙無くして見られないぞ。
それにしても大人たちは汚いな、弱いとバカにしていたボッジが間合いをとって攻撃を読唇術で得た動体視力でかわしスキができたときをひたすらに狙う攻め方で優勢だと「汚い戦い方だ」と酷評し、あまつさえ攻撃をかわすなと国王の名前まで出して介入してくるんだぜ。
これもすべて耳が聞こえない人物が次の国王になると国民の評判だけでなく「ランキング」が下がると国力が低下するってところしか見てないからこうなるんだろう。
とはいえ、捨てられた者同士がタッグを組む展開に期待をせずにはいられないね。
次回の感想記事

コメント