オーバーロードⅣ第10話「最後の王」感想
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第10話感想
赤色のパワースーツにデスナイトとデスウォリアーがやられたのを目の当たりにしたアインズはニグレドやペストーニャからの懇願を受け住民に避難させるチャンスを十分に与えた上で街を陥落させ、情報封鎖もとりやめる作戦をとった。
ずっと情報統制されていた魔導国側の動きがようやく王国のザナックやラナーにも入ってくるようになり、彼らは兵をかき集めて王都に近づく魔道国軍に決戦を挑もうとした。
ザナックはわずかな望みをかけてアインズと一対一で交渉し、彼が身内の幸福を求めるためなら他のものは不幸になっても構わないといあアンデッドらしからぬ反応に関心を持つもその直後に魔導国に謀反を起こした貴族らに殺害され、首を差し出されたアインズは静かに肩を震わせ、貴族をゆっくりと殺害することにした。
ようやく王国側も魔導国の動きが明らかになってきたってところ。
おいおいおいおい、いまさっきアインズとの交渉の場にのぞんでたザナックが魔導国に忠誠を誓うとかほざく裏切り者の貴族によりマミられただけでなくボロンされた首が巾着袋に入れられて彼らの命と引き換えにアインズに差し出されるなる緊急事態になってたぞ。
ザナック、顔立ちはめちゃぬちゃ傲慢チキだけど初対談で即アインズを話してみたらアイツは人間らしいやつだったと認めるホネある王子だと思ったんだけどな〜
なんっでこう有能でまともそうな人間から死んでいくというんだ。
一見無能王子だと思っていたが全然ちがったよね。
自分のことをものすごーーく高く見積もってソファーにふんぞりかえってるのではなく実際は実務家で国王には向いていない自分の実力もよくわかってる有能なヤツだった。
自分の発言には影響力がまるでない、人望のなさが国王に不向きだと考えている理由のひとつかな。
マミられた理由もその人望のなさとあとはアインズと交渉したことだろう。
逆にいまだにこの事態を引き起こした張本人であるところのフィリップは登場すらしてないしな、アインズらは王国を滅ぼしたあとにじわじわなぶり殺しにするつもりかな。
そりゃフィリップや自分たちの保身のために王子をマミって首を敵国の王に差し出すようなクソクソ貴族がいるような国をアインズがわざわざ属国にするメリットなんてまるで皆無だわ…
自ら魔導王陛下万歳!と命乞いをしてまで拷問されにアインズの前にノコノコとやってくるとは、あの貴族たちほんっとにアホンダラでしかたないな。
戦いにおいて自国の大将の首をみやげものに持ってきた人間のことを敵国将軍が許すと思うか!?許すと思ってるのならその考えは甘すぎる。甘すぎて糖分過多になって病気を引き起こす。
アインズの発した「自分の周囲の幸福を求めるなら他の者が不幸になっても構わない」ニュアンスの発言はこれまた示唆に富む発言よね。
他国に積極的に侵攻する国の行動動機の90%はこれなんだけど、現代の日本人、こんな発言聞いたら顔真っ赤にして反戦運動起こしそうだもの(とくに16タイプがESFJやENFJ型の人、彼らは幸福は世界中で共有すべきであると信念を持っている)。
アインズのあの発言はまさに男社会を象徴するかのような発言であると実感した。
とともに、あのクソ貴族も自分の命が助かるのなら他の人間はどうなっても構わないっていうアインズのような考えを動機にしてるであろうこともうかがえたかな。
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