シャドーハウス第3話「すすによる病」感想
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第3話感想
今回はエミリコがはじめて授業を受けることになりまずは班のメンバーといっしょにシャドーハウス、屋敷を見て回ることになり、そこで「お披露目」の話題にもなったがお披露目のことは「生き人形はシャドー家に忠誠以外の心を持ってはいけないと」詳しくは教えてくれず、しかもすすが悪意を持って集まったこびりつきが出現したために生き人形は全員戦闘態勢へと移っていくエピソード。
こびりつきはローズマリーの頭部にも取り憑いてしまい襲いかかってきたが、水を掛けると効果があることを知り近くにあった花瓶の水をぶっかけたことで無事に退治することができた、だがローズマリーはすす病により正気を失っていたために救護班により眠らされ洗浄の間へと送られていった。
翌日は洗浄の日、身体をきれいにしてもらったエミリコたちの前にローズマリーは無事に大量の水を飲んだことで完治して復帰。
授業を終えたエミリコはケイトから部屋にあったぬいぐるみが知らぬ間に動いていることを咎められるも、それはエミリコがぬいぐるみを直した時にすすを入れていたためで、ケイトはぬいぐるみが自分の目の前で本当に動くのを見てすす能力があるのではないかと気づくのであった。
すす、すす病、こびりつき、亡霊の関係性やシャドーにはすすを操れる能力が身につくことが明示された。
すす=シャドーたちの負の感情が形になったもの、能力があると操れるようにもなる、ケイトはぬいぐるみを無意識に動かせる。
すす病=すすが生き人形の体に入るとかかる、FF7の魔洸中毒のような錯乱状態になる病、水を大量に飲めば治る。
こびりつき=悪意を持って動けるようになったすすの集合体、ときどき生き人形たちは屋敷内を大掃除をしてすすの汚れを落として出ないようにしてはいるがそれでも出る時は出る、亡霊はそれの強化版。
前回大掃除をしてすすを落としてもそれでもすぐにたまる、ってことは屋敷内はこちらが全く知らないだけで常に負の感情ばかりが現れているってことだろう。
はじめての授業での屋敷の探索、一転してのこびりつき(亡霊)との戦い、すす病、何日かに一度あると思しき生き人形の洗浄とミアとエミリコの百合ん百合ん、ケイトのすす能力覚醒と楽しい描写の中にちょこっとずつ不穏な描写を混ぜ込んできてた。
特殊な清掃用具、「忠誠心以外の心を持ってはいけない」生き人形の理念、ポートレートなる正装の存在、シャドー家を統括する人物を偉大なるおじいさまと生き人形は呼んではいけないこと、詳細は教えられない成人の儀である「お披露目」のこと、ロープでふさがれた階段の先の行ってはいけないエリア、動くすすの集合体であるこびりつきが体の中に入ると発症するすす病、屋敷には別棟があり、ふだんエミリコがいる方にも二階や三階が存在すること、どうやらシャドーや生き人形も階級制度があること、なにやらお披露目において何かしようと企てている輩がいること…
生き人形たちのおじいさまへの呼び方から某38度以上のところにある近くて遠いあの共和国を連想してしまった、wikipediaにはあの国の前元首の呼び名がリスト化されているから見ておいた方がいい。
洗浄は普段は定期的にあるけれど、大掃除の後やこびりつき退治の後にも臨時で用意されるイベントだろうか、毎日あるわけではないらしい。
この屋敷ベールに包まれてること多すぎ、そもそもシャドー自体が全身を真っ黒に隠されているから素性もわからないし、だからこそ割り当てられた生き人形を顔役として裏写ししてるわけだしな。
わかるのはこの屋敷は偉大なるおじい様の力が強力で、忠誠心を強く持たないと生きていけず、なにやら二階三階と階級があって、上にいるほどおじい様のお側にいられ、階級の一番下にいるシャドーや生き人形は得られる情報を極端に絞る統制が取られていることのみ、当然のことながらこの手のしきたりにおいては罰則も厳しいものが用意されているだろう。
余計な情報を得てしまうとこの体制に疑問を持ち反抗をする輩が出かねないからそういう体制にしてるんだろうけれど、そう見ると、ここはものすんごく範囲が限定的な独裁国家みたいなところなんだな。
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