うちの師匠はしっぽがない第12話「君が面白くちゃ意味がない」感想
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第12話感想
まめだは残る四天王の一人、歌緑の前で落語を一席披露したところおもしろいがゆえにキミが面白くちゃ意味がないと不合格と言われてしまった、彼はすぐに帰って行ってしまい後を追うとなんとたどり着いたのは遊郭でありそこで再び話をつけるために雑用をさせられることになった。
毎日毎日ふすまの隙間から歌緑に決闘状を差し込んでいくまめだであったが、上客である平兵衛率いる団体さんの依頼で一席披露することに。
だが誰も宴に夢中になっていて落語を全く聞いていないうえ平兵衛は以前一度文鳥に殴られお酒をぶっかけられたことがありそれがきっかけで落語家が嫌いであった、まめだは転ぶときは前のめりと文孤ら師匠たちから教えてもらったことを思い出し彼らに話を聞いてもらうべく飛ばすと宴の連中はみなまめだに興味を持ってくれたが今度は平兵衛が反発し高い酒を持って来させたことで再び離れていき場はさらに騒がしくなってきた。
落語は歌緑に交替し一席を披露、すると今度はさっきまでとは違う口ぶりに静かになり人々も彼の登場人物になりきった感情たっぷりの落語をずっと聞き入っている。
一席を終えた歌緑はずっと残っていたまめだに「キミの中の人間に会いたい」との忠言をし1週間後の再披露を約束した。
その頃、文孤は文鳥からの教えをまめだに教えたいと圓紫に礼を言い頭を下げていた。
あの時代、大阪の遊廟っていったらどこがあったっけ、飛田新地かな?
まめだの刃遊郭編、これから上方落語四天王のうち圓紫と白團治に認められてる淡路の化けダヌキが笑いで堕姫と妓夫太郎に迫るッ!!
それは冗談で、迫るのは遊郭の上客、平兵衛になるんだけどようやっと落語で客を笑わせられるようになってきたまめだが四天王の一人、歌緑からキミがおもしろくちゃ意味がないと理不尽な理由で不合格をもらってしまうところからはじまる話。
なんやおもろいやないの、まめだはあの宴の連中に落語を聞かせたいのはわかるが歌緑からしたら聞かせ方がちゃうって話か。
落語を聞かせるんだったらもっとキミの中の人間に会いたい=キミのなかで小噺の登場人物はどんな人物像が連想されるか、どのような気持ちでこのセリフを吐き出しているのかを彼らになりきって情たっぷりに表現しろってことね。
キミは淡路から大阪に来てから今日まで人間のことをどう思ったか?それを落語に込めろってこと。
俺は遊郭っちゅう場所でいろんな遊女や彼らと遊ぶ男たちをさんざん見てきた、まめだも落語の上達には人間をじーっくり観察せえ、あなたの師匠の師匠、文鳥はそうして一代で笑いを作り上げてきた人物やってのが歌緑が言いたいことかな。
落語はキミの話を聞きにきてるんじゃない、キミが面白かったら意味がないってのはそういうことか。
キミはどうにかして人を笑かそうとしているが落語はそんな単純なものではない、観客を引き込ませるには彼らに情景を想像させるちょっとした技が必要なんやってこと。
なんや、みんななんだかんだ言いながらまめだにいろいろ教えを講じて大黒亭を守ろうとしてるやんか、四天王はなあ、四人いるから四天王なんやってやつかな?
弟子を取らずに俺の芸はここで終わりやって言ってたはずの文鳥が弟子をとったからみな俄然興味を持ってるんだよな、どういう風の吹き回しだ?彼らが上方落語に新たな風をもたらすのではないか?ってな。
平兵衛とかいうやつ、こいつ11話で仙孤の回想シーンで出てきた宴を仕切っていた恰幅いい男か、細くなってへんな歯並びとヒゲして金でいちびってるクズ男になったと思いきやなんとここにきて突然ボス的キャラに昇華したんだけど?
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