スーパーカブ第5話感想:礼子は近くて遠い場所への到達にチャレンジする

2021年春アニメ



スーパーカブ第5話「礼子の夏」感想


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第5話感想

今回は小熊を家に招いた礼子が夏休みに行っていた「近くて遠い場所」へ行くためのバイトをこなしていったことを話していくエピソード。

自分で料理したお好み焼きをふたりで食べながら礼子の傷だらけのカブを見た小熊に彼女が言う近くて遠い場所、それは標高3776mにある富士山の頂上、そこまでカブで走破することだった。

そのためにとある山小屋にてアルバイトをはじめ、事情を察したオーナーからブルドーザーが走るための走路確認と称して登頂にチャレンジする許可をもらったけれど何度走っても荒れた岩肌につられて転倒してしまう、車体と作業着を土埃でボロボロにして補修をしつつオーナーからいくつかアドバイスをもらい、高山病にかかってもなお諦めずに続けていたが滑落したときにカブも故障、ついにエンジンオイルが漏れ出して走行不能になり登頂することはかなわなかった。

その話を聞いた小熊は「バカみたい」とひとこと返し、礼子も今になって「バカなことをしてた」と感じるようになっていた。

時間も経ち夜遅く、礼子は小熊が乗ってる「人を3人殺した」というカブについての真相を教えてくれた。

小熊はその話を聞き「ろくでもない」と返し、この日は寝袋にくるまって眠りについた。

そんな彼女に礼子はかつてカブで富士登山を達成した2組の人物について語っていき、自分も彼らに絶対に続きたいと改めて決意をする。

翌朝、小熊は原付一種ではこの先なにかと不便になりそうだとバイトでためたお金で自動二輪の免許を取ることを決意、すでにバイトも行いある程度の資金は貯まったが(先の学校案件)車体を買う資金に余裕がない小熊に礼子は車体はそのままで排気量を上げられるブロック修正について長々と語りつつ、教習所に予約を入れていったのであった。

お好み焼きを放射状に切ると大阪人にキレられそう、そんなことを考えつつ今エピソードを見てた。

礼子が言うブロック修正ってのはエンジンパーツをバラしてシリンダーの内壁を高精度の円形に削り純正のオーバーサイズピストンに交換して組み直し排気量を上げるボアアップの一種、このときにいっしょにすべての部品をバラして消耗部品を新品に交換する、いわゆるオーバーホールもする人もいる。

聞いてもいないのにオタク特有の専門用語を交えた説明をべらべらとよどみなく早口でしていくスタイル、何も知らない人からは「これだからオタクは」って言われる案件を自然にやっちゃう礼子ね。

ちなみに、ボアアップしたことで小熊のカブはナンバーの種類が変わるでしょうから、白色(50cc以下)から黄色(51cc~90cc)または水色(91cc~125cc)になると思われる、そして限定なしの自動二輪の免許なら400ccの原付まで運転できる。

さっそく小熊が自動二輪の免許を取りたいって話を聞きすかさず自分も、と免許の予約を入れてた、礼子も教習所に行くってことはカブのナンバーの色からして礼子が今持ってる原付の免許は125ccまでの小型限定かな?夏休みの残り一週間と二学期の最初は開いてる時間はひたすら自動二輪の免許取得に費やすつもりらしい。

このへんの行動力の高さは見習いたいものだ。

それにしてもまた礼子は夏休みを利用してとんでもないことをやってるよな、とある登山家が50年前にカブで山頂に登頂したって本を見て自分もやりたくなって、でもいまじゃ登山のルールも変わり自前のカスタム郵政カブでの登頂は登山許可が降りないだろうと山小屋でバイトをはじめ、わりとムリを言ってオーナーからブルの走路確認と称して登頂チャレンジをする機会をもらったっていうんだから。

17歳のJKが何度も何度も転倒して岩肌を転げ落ちる、無茶しやがって・・・っていいたくなる小規模の滑落までしてるのによう骨を一箇所も折らなかったよ、高山病にはなってたけど。

だからすっかり動けなくなってしまったあの郵政カブはJKなる若さと勢いだけで何度も挑戦していく勇敢か無謀か、本人も無謀8割みたいな感じでとらえているんだろうけれど、そんな礼子の命を守ってくれた証といってもいいのか。

結局のところ全く語られなかったけれど礼子が感じていた壁ってのはなんだろう、趣味にしている自前の郵政カブをどこかからの財力でカスタムして乗り回していることが分かったらクラスメイトに笑われてしまうのではないかと引け目を感じているとか?

その壁は富士山のように高く、自分もカブで登り詰めたら新しい自分になれるかもしれないと思っているとか?

いや、それだと自分自身でこの趣味はさすがに分かってもらえないだろうと勝手に壁を作ってるだけじゃない、いまじゃ元祖鉄ドルの豊岡真澄や新幹線趣味の松井玲奈らのように動物園と化してるような鉄道を趣味にして公言もしてあそこの番組でタモリと共演いる女性もそれなりにいるし、カブじゃなくてライダースーツ着て隼、ニンジャあたりのもっとでかいバイクを乗り回す、オッサンがたしなんでいるような趣味を持ってる女性もいるし、自分の趣味が他人から笑われるとか昔の男女感ならいざしらず現在の男女感であればそんなんあなたの自由でしょ好き勝手にやんなさいってなるけどな。

このへんは親の価値観をそのまま受け継いでいるってことかな。

ってことは、あのとき教室で友人もいなく孤独な小熊が1万円でカブを買った直後にクラスメイトに向かって「スーパーカブに乗ってます!」って宣言して失笑を受けていたあの姿こそ、かつて自分がやろうとしていたけれど壁を作ってしまってやらなかったことで、だからその壁を1ミリも作ることなく堂々と高らかに宣言していく小熊を見てシンパシーを感じたと言うか、この子となら同じ趣味で楽しめそう!って声をかけたってことか。

ちなみにカブで富士山に登頂した人物がいるって話はこれは実話で、1963年8月に2組の男性がそれぞれ別々な日に登頂してる、しかも片方は当時の上野動物園長だというんだから驚きだよね、あ、そっちはカブじゃなくてモンキーか。

なお、この当時も富士山は登山者で混雑していてカブで登るのは許可が降りないことは分かっていて、その人物も無許可のまま登頂したとのこと。

なんてったって高さは日本一で、不死の山として太古から山体自体を神様と見立てて崇拝されてきた山だからね、その山の頂上に到達することは昔から人々の願いだったのよ、それくらいたくさんの人々があつまる山ってこと。

この話を聞いた小熊が一言、「バカらしい」、それは視聴者、読者、小熊、山小屋オーナーの総意なんだろうけれど、いざ実際に挑戦しているときの自分は「私ならできる」ってものすごく興奮するくらいには本気になっていて周りが全く見えなくなってしまうのよね。

なぜなら、欲しかったものを手に入れるのは必ず周りから「バカらしい」と言われて笑われてしまうようなことにずっと挑戦し続けている人間のほうだから。

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