takt op.Destiny第8話「運命-Cosette-」感想
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第8話感想
アンナとタクトがコゼットが運命であることを受け入れたので、当エピソードよりコゼットを運命と呼ぶことにする。
いやそれにしてもシーランドだっけ、シンマルコだっけ、シンドラーだっけだっけ、いや、シントラーだ、あいつどんだけ小者なのよ。
シンフォニカに所属し首席指揮官に任命されているけれど本当は音楽が嫌いで肩書きが欲しかっただけ、その地位を剥奪されてパートナーだったと思っていた地獄から金の切れ目が縁の切れ目のごとく簡単に指揮棒をポキッと折られ関係の終焉を示されてもなおその指揮棒にすがろうとする、そもそも首席指揮官、ほかの指揮官たちの手本になるべき立場なのに感情で動き上の命令を簡単に背く。
ほんとうにやってることがイキってるだけの小者、わかりやすい小者で逆に感心だよ。
なにが音楽はくだらない、感性は不確かだよ、音楽は社会主義国家では国民に自国の素晴らしさを唱え、トップのことをひたすらに美辞麗句を並べて褒めたたえ忠誠を誓わせるプロパガンダ的に使われることもあるんだがそれもくだらないというのか。
北なんて何十年も前からそんな音楽ばっかりだぞ、結果は音楽の勢いのよさとは裏腹に見るも無惨な経済状況になり果てているけどさ。
プライドが高くて自信家、そして正義感が強いんだけどそれはいままでの人生、なにも得られずに育ってきて人の話を聞かなくて自分の判断が常に正しいと思い込み、組織としての調和よりも自分の感情を優先させる性格の裏返し。
男で感情で動くやつなんてみっともないったらありゃしない。
しかしこれでシントラーはますますタクトに対する憎悪の念が強くなってしまったのでは。
一方でメインはタクトとアンナがシントラーと地獄と戦いつつそれぞれコゼットのことを「運命」として受け入れるまでが描かれたんだが、もはやシントラーの回りに集結していた多数のD2はさもはじめからいませんでしたとばかりに消滅してるもんだから驚愕だよ。
あんたらどこにら消えたよ。
それはさておき、運命はあの甘いものに目がないだけの無味乾燥だったころから比べるとすっかり見違えるようになったね。
今まではタクトの体がどうなろうが戦うことを優先してきた彼女がついにシントラーとの戦いで負傷していくタクトを抱き抱え、洞窟に一晩退避してそこでタクトのピアノを聴きたいから死んではいけない、と言うようにまでなってきたからね。
街の子供たちに遊んでくれたお礼にアメをあげるようになったように負傷したタクトにデタラメだけど包帯を巻くようにもなった、なんならお水の口移しまでしてたしな。
ずいぶんと健気な子になったし、あなたそこまで大胆な事をする?!と思ったが、タクトが作る曲を聴くのを心待ちにしてるし、このまま死んでほしくないのは明らかだからね。
wikiをながめると「人格は運命のものでコゼットの記憶も存在しない」とあるけれど、実際はコゼットの性格も多少なりとも影響を受けてるのかもしれない。
一方で、タクトはずっと記憶を失い別人格になったコゼットとして運命と接してきたのかな、そんな運命に大事な人を失ったことを話した時に「それは、コゼットですか?」と問われたときにしばらく沈黙してたのが印象的だった。
目の前にいるのはコゼットではない、運命であるってことをタクトが思い知らされたのがこのタイミングであり、沈黙のあいだに頭を整理させて受け入れてコゼットの話をしはじめたってことを考えると、タクトもコゼットと運命について葛藤しつつも、コゼット名はこれから過去のものになっていくのがひしひしと感じられたね。
じゃあこんどはあなたの作った曲をピアノで聴くのを待ち望んでいる運命を信じ、曲を書いていけばいいじゃない!
あなたすさんでいたときにコゼットのことを一度は信じて立ち直れたんだから、運命のことなんて信じられるでしょ。
目の前に地獄とシントラーがいるのにずっと痴話喧嘩してたしな、そんな台本のない漫才みたいなかけ合い、こういえばこう返してくるだろうって互いに相手を信頼してないとできないぞ。
すんごいよ運命は、タクトのピアノは情熱的だなんて言ってたからね、たき火だけではなく、タクトへの愛の炎まで燃やす気がしそうだ。
タクトもそんな運命に情熱的な曲を書いて濡らせてほしいが、ずっとD2と戦いっぱなしなタクトの命が危うくなってきた感が否めない。
アンナもずっと運命の成長をみてくるとともにコゼットがコゼットでなくなっていくことについて別行動を取るようになるまで複雑な感情が芽生えていたが、第三者であるところのレニーに話したことである程度スッキリしたのかな。
彼女も「お姉ちゃん」と呼ばせるオマケつきで運命と呼ぶようになってたね。
ああ、いよいよコゼットの名前はこれから聞く頻度が減り、どんどん過去のものになっていくのか…ちょっと寂しくなってきたな。
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