天才王子の赤字国家再生術第3話「そうだ、政略結婚しよう」感想
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第3話感想
前回までの戦いはほんのチュートリアルにすぎなかった。
アントガダルなる初出の貴族についてをウェインが妹に勉強する体で説明していくスタイルは嫌いではない。
さっそく女性キャラによるお風呂なるテコ入れシーンもあったけれどもロワ、フィシュ、ニニムは3人とも立派なものをお持ちだったよね。
今回は終始ウェインとロワとその周辺の人物による会話劇だったけれども、それでも士官学校時代の友人であったロワが実は身分を隠した帝国の皇女であり、縁談を名目に近づき帝国の現状を説明しつつ自分も帝位を狙っているから協力してほしいと持ちかける話をするその裏で何やら企てていることが分かり話が動いてきた感はあるね。
前回のラストにフィシュがなにやら士官学校の資料をあさっていたところ墨塗りされた成績表を発見しその墨塗りされた人物を調べてみたところ身分を隠していたウェインであることが分かった、そこからつながっている。
帝国の現状はというと…大陸東側を統一しているが、皇帝が急逝し後継者が不在であることから3人の皇子が絡んだ権力闘争の魔窟と化しているうえ、弱体化した帝国を狙い周辺諸国も動きが慌ただしくなっている、この混乱に乗じてかつてのアントガダル王国、現在のガイラン州でもどうやらゲラルトがロワにアプローチを仕掛けている。
たしかに帝国の皇女であるところのロワがウェインが身分を偽っていて本当は弱小国家の摂政だったことを知り「縁談」を自ら持ちかけてくるのは不自然だ。
普通は弱い国が強い国との関係を強固にするために親同士話をつけて政略結婚は行われるものであるので逆のパターンは絶対にあり得ない。
だから女性本人が縁談を持ちかけてくるあり得ないことが行われるってことは裏で何か計画を企んでるってこと。
これは高校時代にクラスで一度も話したことがない女子がどこから連絡先を入手したのか自分に連絡してきて呼び出されのこのこと出て行ったらねずみ講か宗教の勧誘だったのと同じ…ってわけではないが根は同じ。
不審な武器が国中にばら撒かれている、もしばらまきを命じた人物がロワであるならば彼女はウェインだけでなくナトラ王国の国民を自分の野心のための戦いに巻き込ませようとしているってことになる。
これだとナトラ王国を平和的に高値で帝国に売りつけて悠々自適に隠居生活をしたいウェインの目論みが簡単に崩れ去ってしまう。
でもまだウェインとロワの駆け引きの段階までは至らず、ロワは士官学校時代にウェインから言われたことそれが今回の動きのきっかけであったことが明かされた程度。
それでも、ロワがウェインを騒動に巻き込ませるきっかけとなったのが実は士官学校時代のウェインだったってな展開は熱かったね、価値観を変えたかったら戦えってのはいい言葉だ、世界を見渡すと自由を手に入れるために戦ってきた国ばかりで、上からもたらされるばかりなのは日本くらいなものだしな。
ただしツイフェミのように重箱の隅をつつくような貴様らのやり方は完全に間違っているがな、彼女らのせいで現状日本は女尊男卑になってしまっている。
ロワが帝位を狙うのは士官学校時代から抱いていた古い価値観が根強く蔓延る現状を変えるため、だがその計画いかんではウェインの自国を高値で帝国に売る野心が潰えてしまうやもしれぬ、そんな野心家のロワに対し成績優秀できれもののウェインがどのような駆け引きを見せるのかは序盤の見どころになるな。
あのときの発言が巡り巡っていまこうした形で返ってくることになろうとはな。
実際なんだかんだ言ってロワが名目ではあるが縁談を持ちかけてくるってことはそういう気持ちも含まれているってことだし、実は5割くらいは本気なのではないかな?
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