ヴィンランド・サガSEASON2 3話感想:1期目とはまるでちがう死んだ目で虚無を見つめるトルフィン

2023年冬アニメ



ヴィンランド・サガSEASON2第3話「蛇」感想


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まだ戦士としては半人前の腕しかない若様ことケティルの息子、オルマルを一人前にさせるべく用心棒である「客人」たちはオルマルに通過儀礼として殺しの経験を積ませようとした、彼らがその対象に選んだのは奴隷である二名であり、ある朝、その対象者であるトルフィンとエイナルは客人のすみかへと連れて行かれオルマルの殺しの経験のために死んでくれと大勢の客人の前で殺されそうになった。

トルフィンを逃がそうとエイナルは対抗するがトルフィンは全く動かない、そればかりか俺が殺されますよと名乗りを上げ実際に客人のひとり、キツネにより身体を何箇所も斬られた。

それでもトルフィンは一歩も動かずにいたところに遅れて場に「蛇」がやってきた。彼はトルフィンが斬られるときにまばたきひとつしないことに気づいていた。

なにこのオルマルの酒に付き合ってる縄文顔と弥生顔で検索すると出てくる顔みたいな男2人、いや、ただ単に顔つきが気になったもんで。

地主でもあり父親でもあるケティルが買ってきた奴隷っちゅう労働力をドラ息子と一味が勝手に明確な殺意でもってもてあそんでいいのかってきらいはあるがこの時代になるといまみたいな歪んだ人権意識なんてものはなにもなく、自分より身分が下の人間がいるから酒のアテに楽しもうぜってそんなノリで動いてるんだと思う。

彼らはふだんから夜な夜な集まっては酒飲んで殴り合いのケンカごっこやって快楽を味わっているしね、なので彼らのその場の快楽目的であろう猟奇的な行いがより一層際立つ。

とはいえ武器持って戦って勢力争いをすることが男の本業だったこの時代、戦いの練習を手軽にやろうとすると対象となるのはつねに立場が弱く人権も皆無に等しいやつら、そう、奴隷になるのよね。

キツネだかたぬきだか知らんがケティルに雇われている身である客人どもが唯一オモチャにできるのが奴隷ってこと。

雇われた身と買われた身ではわけが違う。

わあ…1期目ではあんな威勢よくアシェラッドへの復讐に執着していたトルフィンが、打って変わって身体を何ヶ所斬られようが体に激痛が走ろうが耳の一部が切り落とされて宙を舞おうが死んだ目のまま微動だにしない、彼の性格であれば使用人どもに立ち向かってもおかしくないところで「死にたくないから生きるんですか」や「俺の人生生きてていいことなにもなかったと」とぼそっと力なく吐き捨てる、とっくに生きることへの意味も執着も何もかも失っていたよ…

目の前で父が殺され、殺した張本人であるアシェラッドへの復讐心だけで彼に帯同して生きてきたトルフィンが、アシェラッドへの復讐を果たせずして彼の死をこれまた間近で見させられて生きる意味を完全に失ったからこんな発言をぼそっと言うだけの抜け殻になってしまってる。

そしてここで死を強く懇願しないあたりこの先自分が生きる意味はまるでないが死ぬ気力もこれまたないっちゅう本当に完全なある種の燃え尽き症候群というか、そんな状態に追いやられてるのが見て取れるわな。

でもほら、フツーはなにか危害が加わる前に目をつぶって目尻とみけんにシワつくって歯をくいしばって痛みに耐えようとところまばたきひとつしないあたりあまたの近いで死を間近で見てきたことによる精神の強さがうかがい知れる、いや、逆か、死を求めていてやるんだったらはよやれと決めてると言った方がただしいな。

しかもエイナルは女の奴隷にときめいているのかなんだか知らないが奴隷の生活になにやら希望を見出しているしな、現実の奴隷に希望なんてあってないようなものなんだけど、この場合の自由って言葉はエサをあたえて奴隷を従順に動かしやすくするための詭弁なんだけど、それでも恋をしてふたりでどこかでここを脱出して生き延びたいと希望があるのは悪いことではないからな・・・

第3話感想

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