Vivy-Fluorite Eye’s Song-第10話感想:結局AIと人間の戦いは止められず

2021年春アニメ



Vivy-Fluorite Eye’s Song-第10話「Vivy Score-心を込めて歌うということ-」感想


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第10話感想

今回はディーヴァの人格を消去され、心を込めて歌うとは何か苦悩した末に歌えなくなってしまいついに引退してAIを展示する博物館の案内業務をしているヴィヴィのもとに社会科見学に訪れた修少年が興味を持ったところにマツモトがあらわれ、歌でみんなを幸せにする使命を果たせないヴィヴィはシンギュラリティ計画の遂行に希望を見出すがマツモトは計画完了を報告したエピソード。

なぜマツモトがサスペンド状態からレジュームしたのか疑問を呈するヴィヴィに競争を持ちかけた、その内容とはどちらが自分の抱えているタスクを先にクリアしたほうが勝ち、というもの。

ヴィヴィはディーヴァとして製造された時のことをアーカイブから読み込み、心を込めて歌うこととはどういうことか?人間でも答えが出てこないことをヴィヴィにより導こうとしていたことを知る。

そこに修少年が再びやってきて、ディーヴァの歌を聞きたかった少年との間にヴィヴィは一つの約束を結んだ。

その後、アーカイブの中にてピアノを使い作曲をしていたが20年経っても数小節しか出てこなかったヴィヴィの前に初めて出会った時は少年だった修青年がやってきた、彼は女性と結婚、出産してルナを授かるも妻を亡くしてしまったという、そんななか抱きかかえたルナから指を握られ、「人間はいずれ死ぬが誰かの心に残るんだ」と言われたことをヒントにヴィヴィは計画の中で知り合った人との出会いと別れをテーマに一気に曲を一気に書き上げていった。

だが、マツモトの使命やヴィヴィの書き上げた一曲とは裏腹に、正史のとおりAIが不協和音を奏でるなかで人間との戦争は起きてしまったのであった。

人間とAIの争いはマツモトを送り込んだシンギュラリティ計画をもってしても失敗、やはり破滅の結末を回避するために未来から100年前の過去に送り込んでも起きる未来は100年前の人々の選択により確定していて、未来の人間からしたら過去に介入したところでその未来になるように経由地が再設定される、100年前の人間からしたら未来は見えないからそのことに気づくことは絶対にない、そんな歴史が描かれていた。

あ、もうシンギュラリティ計画による介入する場面はエフォーリアの自殺の後40年間どこにも存在しないんだ、40年間存在しないのにどうやってAIと人間の戦乱が起きるって言うんだよ、40年あればマツモトの記憶する正史であってもAIと人間の関係なんて悪くなるどころか逆に改善されるに決まってるじゃないか。

いや逆か、40年もあればマツモトとヴィヴィの介入も人々の記憶からなくなって全く意味がなくなるのか、どのみち正史と修正史は少し細部が違うだけで大筋は同じになるのね。

それに100年の長い歴史の割に介入すべき転換点がたったの4つしかないなんて少なっ!って思った。

実際のシンギュラリティポイントは3153600000(閏年を考慮しない100年分の秒数)つ以上はあるでしょうから、そのうちの4つに介入したところで残りの介入してない3153599996つが介入した4つの分を補正するので大筋には全く影響はないのである。

これは残酷なんかではない、世界史を見てもある大変が発生したとき、その引き金はすでに100年前に選択したほんの小さな出来事の連続により引かれている、そういうふうに歴史はできているのだから。

ということで話の焦点は歌でみんなを幸せにする使命とは裏腹にAIと人間の戦争を回避するために歌を用いて介入したことで人間が、AIがどんどん死んでいく光景を見たVivyがすっかり歌えなくなってしまったなかで逆にどのような答えを見出すのかその点に変わってきた、というかそちらがそもそもの焦点だったのはもはや明白だった。

というかこれマツモトが仕組んだんだろうな、正史ではAIの暴走に巻き込まれなかった彼女も暴走に巻き込ませるために。

正史では人気が出なくてステージから下ろされただけで、組み込まれてる歌う使命を忘れてはいなくて歌でみんなを幸せにさせていたけれど、修正史では歌えなくさせてヴィヴィを悩ませた末、自らの作った歌でみんなを不幸にさせるために。

だからマツモトの使命は3153600000つ以上のシンギュラリティポイントのうちたった4つのポイントの介入だけでよかった、そう、ヴィヴィは100年間、AIと人間の戦いを阻止するという名目で未来からやってきたマツモトの手のひらの上でずーっと泳がされていたのだ。

マツモトははじめから、AIと人間の戦いを阻止する気などなかったのだ。

歴史の介入を意図的に極端に最小限にとどめようとするのもこう考えれば納得がつく。

介入しすぎたことで市井の人々の考えを改めてしまったら戦いは起きないからね。

いやしかしAIロボットが人間がぶちまけた返り血浴びて不協和音で合唱しながら無表情で人間を見つけ次第襲う光景はさながらホラーだなこれ。

で、結局のところ気になるんだけど、正史でも修正史でも、AIが人間を襲いはじめた直接の原因ってなに?シンギュラリティポイントの存在はその説明にならないし(そもそも40年間存在してないしな)、介入した結果変わったのはヴィヴィだけだし、直接の原因が意図的であるんだろうがなにも描かれていないので戦いが唐突に始まったようにしか見えてこない。

とくに今回なんてなおさらそうだ、とくに戦争が始まる前40年間AIと人間をめぐる出来事がなにもないのにいきなり戦争が始まるなんて普通に考えたらおかしいぞ。

本当に戦争を起こさないようにするんなら、その直接の原因を潰さないといけないのに、だからマツモトの歴史への介入はもっと大規模なものになるはずだ。

ここ数話は起きたことが列挙されただけで市井の人々のAIに対する感情の正史と修正史の変化の比較なんてものはなにひとつ描かれていないしな。

やはりこれらはみな正史では歌でみんなを幸せにしてAIと人間の戦いを終結させたであろうヴィヴィを修正史では破壊するためにマツモトが仕組んだことと考えるべきだろう。

とこう書いたけど、そうすると正史において暴走したAIに襲われて死んだ松本博士こそAIと人間の戦いを仕組んだ張本人になるってことになるが…その本人もAIに殺害されるなんてなんとも皮肉だな。

すると正史と修正史では松本修青年の位置付けは違うのかしらねこれ?

いや変わらないか、正史では暴走してないヴィヴィを暴走させるために松本を過去に送り込ませ、その修正史ではヴィヴィの作った曲を利用して彼女を暴走させようとしてるんだから。

そうなると修正史の松本の動機が全く分からないぞ。

かつての歌姫AIでさえ引退後!博物館の名のもとにあんな狭いオリみたいな空間に数十年間も閉じ込めさせている人間たちからAIを解放させるのが目的かな?

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