よふかしのうた第9話「ずるい」感想
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第9話感想
謎のSEとともに土埃が舞う昭和の殴り合いのケンカシーンの描写を久々に見たわ。
どうしたの夜守コウが米米CLUBなんて歌っちゃって、浪漫飛行は1990年に出たバブル全盛期〜終わりかけあたりの曲だからみんなの反応が「古い曲」なのが時代だわ…
そういえばあの曲の歌詞を見てみたけれど、完全にコウはナズナのことを頭に浮かべてるよな、とくにサビな。
初めて会った時からずっとナズナに会いたいと思っている、何度も夜の街をさまよい彼女と夜を語り明かした、マイドリームは吸血鬼になりたいことで、ナズナとインザスカイしてる、なんならトランクひとつだけで家を出てもかまわない…そこまではコウは思ってるかどうかは知らないが、彼の描写はまさにピッタリだった。
なぜか歌唱シーンはなくアレンジされたイントロだけ、EDにも使われないっていう明らかに大人の事情が見えてしまっていたけれど。
ってことで今回は2話ほど前から登場したJKギャルの格好をした吸血鬼のセリ回で、彼女には実は眷属候補のダル男がいるんだけどそいつがメンヘラ気質なためか殺してコウに乗り換えようかなーと考えていることが判明するも、コウにより一番めんどくさいのは実はセリの方だったって話。
とともに、セリとナズナがなぜにずっと対立してケンカばかりしてるのかその理由もわかった回でもあった。
どうやら、セリとナズナはそれぞれの恋愛観っていうのかな、それが真逆らしい…
つまりはナズナは恋を知らないコウが1年の間に恋を知って自分に恋愛感情を持てるようになればいいんじゃないかなーってわりとゆるゆるなスタンスなんだけど、セリは来るんだったら短期決戦で真正面からどんとこいやってスタンスで、セリから見たらダル男はナヨナヨしてるメンヘラ風味の男で、コウは自分が近づけばイチコロですぐに自分になびくっしょ、ダメだったら殺せばいいしって感じで、ナズナのやってることはぬるま湯すぎると見えてるっぽい。
それがナズナから見たら勝手に横恋慕する女に見えてしょっぱなから対立、女のケンカ勃発、と。
この辺はアレなのかな、性格による恋愛のアプローチの仕方の違いになっていってしまうのかな、積極的にグイグイとアプローチかける人もいれば恥ずかしくてなかなか近づけない人もいる。
男の方も半ばカラダ目当てなゲスもいればそうでない、純愛を求める人もいる…
好きな人があんまり近づいてこないと自分は嫌われてると勘違いして自信をなくしてしまったりなんてよくある話だから。
確かにこう見ると一番めんどくさいのはセリだわな、好き避けしてるっぽい男をダル男と呼び殺そうとして、ナズナからコウを奪い取ろうとして最悪自分の眷属にならなかったらコウも殺そうとしてるって言うんだから。
これなに、各吸血鬼における眷属ってやっぱり一人だけなんだよね?多分吸血鬼界隈における彼氏と眷属は同義でしょうから(厨二病こじらせた女が彼氏のことを眷属と言いがち)。
そんでなんで、なんでそんなゆっくり恋愛を進めたらあかんの、誰か眷属がいるいないで勝負でもしてるのか?
それとも吸血鬼はやはり人間のように長くは生きられないってそういう運命にあるのかなあ?
コウなに中学生ながら大人が恋が叶い吸血鬼の眷属になるのを見てずるいなんて思っちゃってるのさ、ずるくはないよどこをどうやったらずるいって感情が出てきちゃうのさ、いや、これもやはりコウが恋を知らないからこそ出てくる感情なのかもね。
自分がやろうとしてもできないことを最も簡単にやってのけるって意味で「ずるい」なのよね。
今回の場合はダル男がコウ自身の説得に感化されてそのままセリと眷属になっちゃったことよ。
これ、ずるいなんて私はそんな感情に至ったことがないだけでみんな口ぐせのように言ってるんじゃないだろうか、呪いの口ぐせとは知らずに。
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