よふかしのうた第11話「吸血鬼って知ってるかい?」感想
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第11話感想
前半は客引きをしていたコウが探偵の鶯餡子とお茶する話。
後半はコウ、アキラ、真昼の3人が夜の学校に忍び込み学校の七不思議を検証すると教室にて突然みすぼらしい見た目をした吸血鬼のオッサンに襲われてしまったがそのオッサンは元教師で誰か惚れた女性にだまされて吸血鬼になった存在で、探偵としてこの吸血鬼を追っていた鶯餡子の正体が吸血鬼ハンターであることが分かり、吸血鬼の現実を見させられる地縛少年花子くんみたいなお話。
殺人犯がいるところには探偵あり、ならば吸血鬼がいるところには吸血鬼ハンターあり。
ナズナはあのメイド喫茶のバイトでそこそこ収入があったらしい、布団がダブルベッドにクラスアップしてたし謎にルパンダイブやってた。
夜の学校への忍び込みはスリルだらけ、小中学生なら一度は夜の無人で真っ暗な学校の雰囲気を味わいたいと思ったことごあるだろう、あるよね?
先生もだれもいない真夜中の学校だぜ?
たまに一晩中どこかの廊下か教室の明かりがついてて誰かいるんじゃないかってドキッとするときあるけれどな!
前半出てきた新キャラが後半で(使い捨て?)キーパーソンに昇格する見事な構成、それでいて吸血鬼になりたいと願う夜守コウに実際に吸血鬼になったあとの大人がどうなっていくのか、その現実の姿を見せつけていくスタイルは見事だ。
しかもコウが多数の吸血鬼の女の子たちからいろいろと言われてもなおずっとなりたいと願っている吸血鬼と以前ナズナやセリが言ってた眷属は違う存在だよ、ともきたもんだ。
あの男性は元教師で誰かにだまされて吸血鬼になってしまい、10年間飲まず食わずのまま学校の七不思議の八つ目みたいな存在になっていたのに対しコウはつまらない毎日を変えたいと吸血鬼になりたいとのぞむ人物っちゅう対比も作り上げられてた。
あれなのかな、元教師は女性に縁がない毎日を送っていて、たまにハメはずして恋をした女性がたまたま吸血鬼で恋をしたことをいいことにあれこれ言いくるめられてしまい断れなかったってケースかなあ。
とはいえ、血を欲して夜の学校をさまよい続ける、吸血鬼になった者の末路であることに変わりはない。
果たしてコウはほんとうにフツーの少年なのか?ただ中二病を患っている少年ではないのか?本気で吸血鬼になりたいって思ってる自分は正常なのか?やはり自分も、末路はあの元教師のように血を欲する存在になるだけなのではないか?ってのを本人も考えさせられる機会になったのではなかろうか。
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