ゾンビランドサガリベンジ第2話感想:サキはホワイト竜の思いを受け継ぎラジオDJへ

2021年春アニメ



ゾンビランドサガリベンジ第2話「ぶっ壊れかけのレディオ SAGA」感想


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第2話感想

今回はフランシュシュの一行が祐徳稲荷神社でのリポーターの収録の仕事をもらい、ゲストに佐賀のレジェンド、ホワイト竜さんも同行することとなりつつがなくロケが進行していくなかで、不良張ってた中房の頃から毎週聞いていたラジオ番組からホワイト竜さんが降板することを聞いたサキとついでにさくらがラジオ局におしかけ飛び入り出演し熱い思いを電波に乗せて熱弁し、スタッフからの驚愕の視線を浴びながらもホワイト竜のあとをつぐかたちでラジオDJの仕事をもらうことになったエピソード。

佐賀県の伊万里出身、地元伊万里の観光大使も務めているVシネマの帝王こと白竜さんがホワイト竜役で久しぶりにアニメ出演、でもさすがにもう御年68ってのもあり、かなり滑舌があやしいことになってた、ドラえもんやルパンの声優交代の理由がこれでよく分かったと思う、さすがになんぼボイトレしようが歳を取ると筋肉が動かせなくなって、思った通りにセリフを言えなくなるのよね。

「まわる」の意味を間違えちゃったさくら(「まわる」って、回転するって意味でなく1軒1軒お店をのぞくことなんだよなあ・・・テレビ出演経験ありな愛ちゃんとリリィのナイスアシスト)。

誰とも付き合ったことがない清純さが求められていた昭和のアイドル、純子ちゃんは「縁結び」の言葉にとても敏感。

ホワイト竜さんがDJやってるラジオ番組で読んでたリスナーからのふつおたに出てくる「行きつけの小料理屋で働きはじめた「ありんす」と話す女性」はゆうぎり姐さんのことみたいね。

ラジオの話やサキが1990年代の不良ってこともあってか今回のストーリーはだいぶオッサン寄りの話になってた、いまどきの子たちってラジオ聞くんだろうか?あんまりそういうイメージを受けないんだよな。

このストーリーにおける時代背景をひもといていくと、1980年代~90年代、インターネットやツイッター、各種SNSのない時代は居場所がない、あるいははぐれ者になった若者は自分の意見を代弁してくれる歌手の尾崎豊を崇拝し、オールナイトニッポンをはじめとするラジオ番組に居場所を作っていた、私も小学校の高学年~中学校にかけて、深夜は宮川賢のラジオを毎日眠りにふけるまで聞いてた、伊集院光と爆笑問題のラジオを聞いていた時代もあったかな、後者はいまでも月曜と火曜深夜に放送されているね。

そして80年代は世間からつまはじきにされる若者がみなこぞって不良になっていった時代、悪、権力者にはむかう=カッコイイことで、不良になることは自分たちを恐怖で抑圧しようとする大人たちへの反抗でもあった、だが、実際は不良になったとて本当の自分の居場所はどこにもなかった。

つまりは自分の居場所というか迷える心、不安なこの先の人生の教えをラジオDJに求めていた。

サキもそのひとりだった、彼女も世間からつまはじきにされる心の喪失感を埋めてくれるものを探した結果、ホワイト竜へと流れ着いた。

だからホワイト竜と同じ仕事ができるってのはサキにとってはあこがれの人物に会えるというよりもさらに進んで、はじめて恋人とデートできる彼女みたいな面持ちだったのかな。

現代のように陰キャ陽キャ関係なくインターネット上でなんぼでも娯楽を生み出せブログやYoutubeで価値のある情報を多数発信、共有できてSNSで世界中の顔も知らない、ハンネで名前を呼び合うけれど気のおけない仲の人間を気軽に見つけられる時代とは違い娯楽に乏しい時代の数少ない娯楽といったら深夜のラジオだった、この当時テレビは深夜は設備メンテナンスで放送を休止していた。

そんなラジオもテレビのように番組の改編がなされるからどんどんDJの顔ぶれも変わっていき、90年代から放送されていたラジオがいまも続いているってのはもはや奇跡的なこと、平成、令和と時代の変化とともに装いを新たにあらたなリスナーをゲットすべく若者向けにシフトしていくなかでホワイト竜のラジオ番組はいまも90年代の雰囲気が残されていて、世間に居場所がないままオッサンになった当時の若者の拠りどころでもあったってことかな。

そんなラジオ番組もいよいよDJの高齢化か、徴収率があまりよろしくないのかホワイト竜も降板の運びになっていく、毎日他の不良と抗争を続けていく中で唯一の安堵の時間であったのがラジカセのスピーカーから聞こえるホワイト竜の声を聞くことだったサキをはじめ他のリスナーにとっては唯一の拠りどころがなくなることになってしまう。

ロケのときも若いスタッフがボツりと漏らしていたな、「何を言ってるのかわからない」と、それはホワイト竜が高齢化により滑舌が悪くなっていったのもさることながら、言ってることが昭和の時代から変わらず令和の時代の価値観からしたら時代遅れも甚だしいからでもある。

そこでサキは自転車をぶっ壊しながらもラジオ局に押しかけ、ロケで共演した縁もあって出演時間を作ってもらい熱い思いのたけを電波に乗せてぶちまけた、それこそ不良グループの世代交代さながらのマジトーンで、まるで数多のリスナーの思いを代弁するかのように、大人になれぬまま命を落としたことに対しての未練も込めながら。

これからは自分がホワイト竜の熱い思いを引き継ぎ、歌とダンスとローカルラジオで盛り上げていきます!

昭和のアイドルや江戸時代の芸者がいるってのもあってかストーリーの雰囲気は昭和末期~平成初期の昔なつかしいノスタルジー感満載だったけれど若き迷える子羊たちに新たな居場所を作っていきます!って思いが伝わってきた1話だった。

ぶっ壊れかけのラジオってのは昭和テイストのラジオ番組が終わってしまいまた一つ令和の価値観に染まってしまう、自分の居場所がぶっ壊れかけてしまった一人の少女が自ら新しいラジオを作っていくって意味だった。

ここでさくらがサキの乗るリアタイヤがバーストしてホイールむき出しになって火花散りまくりの暴走自転車に同行していくってのが友情の深さを感じられてまた感慨深くもある。

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